その中の記事のひとつに、芭蕉の俳句
「古池や 蛙飛びこむ水の音」
の英訳が載っていました。
old pond
frog jumps
splash
字面上は本当に直訳くらいの感じなのですが、
ふとold pond...と口ずさんでみると、p という破裂音がすべての行に含まれているし、不思議な躍動感を覚えました。
昔、英会話学校に少しだけ通ってみた事があり、日本語と英語の言語感覚の違いになかなか慣れなくて、「英語で考えないと発語できない」ことが辛くなり、経済面の事情もあり3年で退会したのですが、
同じ言葉を異なる言語で綴るだけで情感まで変わる、
ということを改めて感じたのは久しぶりです。
言葉、というのはとても直接的な伝達手段ですが、同じことを違う人に言ったり、違う人が言ったりするだけで受け止められ方が変わるのが面白いし、ときには切ないなあと思います。
もっと、日々の言葉を大切に使いたいと思うのでした。