先日、お仕事の昼休憩からの帰り道にあるスーパーの前を通ると、「もうやけくそ!○○が○○円!」というPOPが目に入りました。
かなりインパクトが強かったので、ずっと頭からそのフレーズが離れずに思考回路が廻るうち、
出血大サービス
という文字が浮かびました。
・・・そいういえば、どうして大サービスが出血なのかしら。
とりあえずネット上を検索してみると、おおよそ「赤字覚悟の大サービスの意味。赤という色から血を連想するため、そのような表現になった。」ということが書かれています。
ついでなので、国語辞典も調べてみます。
(1)血管が切れたために血が血管の外に出ること。
(2)人の犠牲をはらうこと。(ー作戦)
(3)採算の上で犠牲をはらうこと。また、原価以下で商品を売ること。(ー受注・ー大サービス)
参考:三省堂国語辞典第4版
・・・出血大サービスの語源までは出ていませんでした。
ここでふと疑問に思った点。
◆いくらお店が赤字覚悟で大サービスしたとしても、そもそも利益がでないとお店の経営は成り立ちません。
この瞬間は赤字が出ても、後々その赤字を帳消しにするだけのメリットがある、と確信するからこその大サービスでなければ、お店はつぶれてしまいます。
◆赤から連想されるものは他にもあるのに、なぜ「出血」が選ばれたのかしら。別に、「炎の大サービス」などでもいいような気がする。
・・・とすると、日本人にとっては、「出血」するということは、それを上回るメリットと結びついてるのでは?というところに思考が移行していきます。
ためしに、「赤字覚悟の大サービス」をもう一度、言い換えてみました。
「出血覚悟の懸命なるご奉仕。」
かなり無理矢理言い換えた感はありますが、・・・これ、武士ですよね。
そういえば、日本史を思い出してみると「一所懸命」(= 一生懸命)などという言葉が思い当たります。
主人のためには命を懸け、戦が始まればすぐに馳せ参じる。
戦に勝てば、主人から褒美として土地を賜り、武士はその土地に住み、作物を育て、民を増やし、繁栄してゆく。
戦で死ぬ(命を懸ける)、ということは、当時は刀で斬られるわけですから出血します。
出血を覚悟で仕えることで、土地という大きなメリットを得るわけです。
つまり、出血大サービスというのは、武士の心意気なのか。
ここでふと冷静に戻りました。
壮大な話になりすぎています。
あくまでも私の想像の域を出ていませんし。
本当のところどうなのか、結局結論の出ないまま・・・
ちなみに、「もうやけくそ!」だった大安売りは、仕事帰りにもう一度そのスーパーの前を通ったときには、やけくそ分の大安売りの在庫がはけてしまったらしく、こんどは「本日の大サービス!○○が○○円!」というPOPになり、値段も100円アップしていました。
・・・まさに、時間との勝負だったようです。
小ネタのつもりがこんなに引っ張ってしまい、すみませんすみません。
posted by はやしすみこ at 00:03| 東京 ☔|
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小ネタですみませんすみません
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