展覧会終了から1週間が経ちましたが、
おかげさまでギャラリーあづまにて開催の「2017それぞれの猫」展が無事終了しました。
今回、直前まで搬入日の勘違いで今までにない切羽詰まりようで絵を仕上げていたこともあり、ほとんど展覧会参加のお知らせができませんでした。
それにもかかわらず、どこかで私の参加を知ってお越しくださったお客様もいらっしゃいまして、会期を通じてお気にかけてくださった全ての皆様に、ありがとうございます、とお伝えしたいです。
今回、共通のモチーフが「猫」ということで、
私は猫は可愛いとは思うものの、完全に「一緒に暮らすなら犬」派ですし、これまでに絵の中に猫が登場したことなど片手で数えるほどしかありません。
それでも、展覧会にお誘いいただけたご縁は無駄にできないと、私なりに猫のイメージをあれこれと膨らませてみました。
今回の出品作は、新作の鉛筆画3点と、猫カフェでスケッチさせてもらった猫のスケッチ2枚組を2点です。スケッチは1点、お家が決まり旅立ちました。
私の展示コーナーはこんな感じでした。

スケッチは軽く水彩で着彩しているのですが、今回、鉛筆画にも1点だけ色を入れました。
水彩色鉛筆で、色があるのかないのかわからない程度に着彩するという感じに、最近少し惹かれております。

また、上記の絵は、背景のボカシの効果を描くのに、私には新しい画材の水溶性グラファイトを使っています。
水をつけると水彩のような効果が描ける鉛筆なのですが、「水彩鉛筆」と書いてしまうと色鉛筆の方と勘違いしやすいので、あえて「水溶性」(水彩)の「グラファイト」(鉛筆)と書いて区別しやすく表記しました。
一連の絵を描きながら、改めて、自分にとってはやはり猫といえば黒猫なのかな、という振り返りがあります。
黒猫といえば、道で目の前を横切ったら不吉とか、あまり良くないイメージがつきまといますが、黒色だからこその幻想感とか、何ともいえない毛艶の感じ、くっきり見える瞳の色など。。。
また描くのなら黒猫がいいなと思うのでした。
さて、猫の展覧会は日本全国津々浦々、多く開催されていると思いますし、
猫を描く作家さんもとても多いと思います。
犬と猫は愛玩動物の双璧とも言えるのに(他のどうぶつLOVEの皆様、ここはひとまず)、なぜ絵は犬よりも猫なのか、という雑談をよくするのですが、犬は犬種へのこだわりが人それぞれに強いので、好みがシビアに分かれてしまい描きづらいのでは、ということでいつも落着します。
かといって、猫だって種類は色々なのに。。。
「猫」というだけで何か非常にメタ的なのは面白いです。
猫を描いた作品がバラエティに富んでいるのはそこだと言えるのかもしれません。
ただ、私にはおそらく、今後も猫と暮らすご縁はないのではと思います。
数年前に愛犬が他界して以来、新しい家族を迎える心の準備は当分できそうにないのと、
万一またどうぶつと暮らすなら犬がいいなと思っているゆえ。
またいつか、猫を描くようなきっかけがあれば、
私の猫愛の発露というよりは、猫という存在をどう感じているのかというような視点で再び描かせていただくことになりそうです。
posted by はやしすみこ at 19:18| 東京 ☀|
展示会・活動報告
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