2014年03月06日

【個展2ヶ所お邪魔しました。ミウラ・リョーコさん、まちゅまゆさん】

今日は久しぶりにあちこち展示を廻ろう!と思って出かけたのですが、
実は先週の初めにすごい風邪をひいてしまい今だに回復できていないため、2ヶ所お邪魔しただけで体力尽き果てましたorz
今日伺うつもりで伺えなかった展示は来週まで会期があるのでまた改めて出直します。

今日伺ったのは、以下の2つの個展。

★ミウラ・リョーコさんの個展
★まちゅまゆさんの個展

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【ミウラ・リョーコ展】
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ミウラさんは、早稲田のドラードギャラリーで初めてお会いしたのですが、瞳がくりっとしていて印象的な方です。
彼女のモチーフは動物。アキーラという樹脂絵具で色鮮やかに、優しい、可愛らしい動物たちが描き出されます。

会期:2014年3月1日(土)〜3月8日(土) 11:00〜19:00 ※最終日17:00まで
場所:ギャラリーニイク(219) 東京都渋谷区神宮前4-2-19
ギャラリーHP:http://www.gallery219.com/
アクセス:東京メトロ表参道駅A2出口から徒歩3分ほど
ミウラさんのHP:http://ameblo.jp/lingling904/

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今回の個展の出品作の中では、個人的には、ギャラリーフロアの一番奥に飾られていたキリンと、孔雀をモチーフにした絵が好きだと思いました。
彼女の作品は、どちらかというと作品ごとにメインの色相が決まっていているのですが、個人的には、多くの色相をバランス良く取り入れている作品の方が、心のリズムみたいなものが、より伝わってくるように感じました。

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【まちゅまゆ展〜偽りの世界〜】
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まちゅまゆさんは福岡在住ですが、東京でも個展を開催してくださるので楽しみに伺っています。
彼女の圧倒的な世界観にきゅんとなっているファンの方も多いのではないでしょうか。

会期:2014年3月2日(日)〜3月9日(日) 11:30~19:00 日曜日は17:00まで
場所:ギャラリー枝香庵 東京都中央区銀座3-3-12銀座ビルディング8F
アクセス:東京メトロ銀座駅から徒歩数分、銀座プランタンそば
ギャラリーHP:http://echo-ann.jp/
まちゅまゆさんのHP:http://machumayu.com/

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今回の個展でふっと感じたのは、彼女の描く少女の顔がどんどん優しくなっていっていること。
特に"Winter Circus"という作品の少女の顔が本当に良かった。微妙に桜色がかった肌の色のせいもあるかもしれないですが・・・
これまで彼女の絵の中で出逢ってきた少女たちは、現実から遠いというか現実との間にフィルターをかけたような表情に見えていた。それが、なんだかちょっと一歩、自分の意志でこっちに出て来たような気がして、愛おしかったです。

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絵描きなら誰にでも心の中にあるそれぞれの世界観。
その世界観をどれだけ「形」にしていけるのかが絵描きとしての力量のひとつでもあると思います。
私もまだまだ「形」というものが出来上がっていないから、試行錯誤しながら成長していきたいです。


posted by はやしすみこ at 23:34| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月21日

【満天の星と妖精】

こういう話題は話す場を吟味しないと、たいていの場合「不思議ちゃん?」などと言われドン引きされそうなので、滅多にしませんが、

私は一度だけ、妖精を見たことがあります。風の妖精でした。とても風の強い日の午後でした。

その前に、これは高校時代の話です。
部活の夏合宿で泊まった某海岸で、生まれて初めて満天の星空といいいますか天の川を見ました。

けっして都会ではなかったのですがそれなりに住宅地で育ったので、夜も明るく、星なんていうものは冬のオリオン座くらいしか知らなかった私にとって、天の川と、降り注いでくる星空は目眩を覚えるような美しさでした。

ほんとうに、空がどこまでも高く続いていて、そこはたしかに奥行きのある空間なんだということが実感できるくらい、星々は高く低くまたたいて、手が届きそうで、当然届かなくて、こんなに宇宙には星がたくさんあるのだと、しばし見とれました。

更に当時、紀貫之の「土佐日記」を古文の授業をきっかけに読み「照る月の 流るる見れば天の川出づるみなとは海にざりける」(仮名遣いは 1986年 旺文社文庫 村瀬敏夫訳注「現代語訳対照 土佐日記」による)という歌を知っていたので、まさにその風景が眼前に広がっているのも感動でした。

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(画像は10年前に個展で発表した「夜空に咲く河」という、土佐日記の上述の歌をイメージした絵です。画材はリキテックス。)

そのとき思ったのが、
「見えないからといって、それは存在しないということの証明にはならないんだな」
ということでした。

同じように妖精も、見えないからといってそれが存在しないということの証明にはならないと思うのです。

もっとも星は、街の灯りのために見づらくても、天体望遠鏡で観測すればすみやかに存在を確認できるので、その点を考えれば、妖精は満天の星よりもさらに存在確認しづらい存在なのですが。

妖精は、それと向き合える人の前にだけ、繰り返し出現する。
しかし、わずかな疑念でも、感じ取ると妖精は姿を消してしまう。
そんな気がしています。

もう一度、あの時見たのと同じ妖精に逢いたいと思っているのですが、あれから一度も見かけたことがありません。大人になってしまったらむずかしいのでしょうか。
あるいは、今は妖精と向き合えるような私ではないのかもしれません。
posted by はやしすみこ at 17:54| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【自分の言葉で生きていく】

SNSのタイムラインを眺めていると、誰かの残した名言とか格言とかが、入れ替わり立ち代わりシェア、リツイートされて流れていきます。

私もそういう、誰かが残した言葉に、何か深いものを感じてみるのは好きですし、感じる部分があればシェアやリツイートをしています。
ただ、私がしているシェアやリツイートの目的は「良いことを言っている人がいるよ」ということを共有したいのではなく、あくまでも自分の中で言葉をかみしめるためのアクションであることがほとんどです。

それらの言葉は何だか非常にテンポよく心を揺らしていくので、ともするとその言葉だけに「良いこと言うよね、その通りだよね」と酔ってしまいそうなのですが、それらの言葉はそれぞれの言葉を発した人々の人生経験を通して生まれたものであって、決して自分の人生を通したものではない。
だから、どんなに感銘を受けたとしても、それはそれとして客観的に受け止めるように心がけています。

自分の経験があったからこそ自分の言葉で語れるものがある。
せっかく自分の人生を生きているのだから、それを忘れないで生きていたいと日頃から考えています。

多分、自分の経験で学んだ以上には、優しくも強くも賢くもなれないと思いますし、極端なことを言うなら、人は、自分と、本当に大切な人のためにしか生きる余裕を持てないくらいにキャパはそれほど広くないのですが。

それでも、自分の経験は、他に替え難い経験なので・・・いつか、宇宙の大きさに比べたら吹き飛ぶような私でも、発した言葉や形や色彩が、できるだけ多くの誰かの力になれればいいなと思っています。
posted by はやしすみこ at 17:46| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月17日

【1月の美術館三昧その2・遠藤彰子展】

さて、さきほどの大浮世絵展に続き、今月伺った展覧会の2つ目。
上野の森美術館で開催中の、遠藤彰子先生の個展です。

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【遠藤彰子展 魂の深淵をひらく】上野の森美術館 1/15〜1/28
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「魂の深淵をひらく」をタイトルとした、現代日本を代表する画家のひとり、遠藤彰子さんの個展が上野公園内の上野の森美術館で始まりました。
同時開催で、日本橋三越本店でも小作品の展覧会が開催中(〜1/21)とのこと、こちらも別途伺いたいと思っています。

遠藤彰子さんと言えば、500号などの巨大な作品が有名で、その圧倒的なスケール感で観る者を魅了している画家さんです。今回は、四季を描いた1000号の作品と、これまでの代表作を中心に、立体や挿絵などの作品(別室)も展示されています。作品数としては、過去にない規模の展覧会とのことです。
小さなコーナーで、小学生の時に描いて保管していたという絵が飾られていました。こちらも個人的には必見だと思います。

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公言するのはおそらく初めてだと思うのですが、私は遠藤先生のファンです。
初めて作品を拝見したのはインターネットで、たまたま検索にヒットした小さな画像でしかなかったのですが、たちまち惹き付けられてホームページに辿り着き、こんな画家さんがいらっしゃるのだと胸が躍りました。

私は「螺旋」という形がとても好きです。
生命力の形だと思います。
という話をすると「DNAは螺旋構造だからねぇ」と皆様納得されるのですが、そもそもの連想はDNAに端を発しているわけではありません。その話はまたいつか機会がありましたら。

遠藤先生の作品には、螺旋のような構造(構図)があちこちに見られます。
しかし、螺旋という形の大好きな私にとって「単純にその構図が好き」というわけではなくて、螺旋の中に織り込まれた人物やその他のモチーフの、何とも言えない、運命に呪縛されるようでいてナチュラルに運命を受け入れているような、不可思議なリアリティを感じて、いつも胸が詰まる想いがするのです。

遠藤先生が近年描いているテーマは、人間の普遍性や生死観だということです。
きっと、そのテーマに込められた何かが、私の中にある何かと接するのだと思います。
だから、インターネットにある小さな画像で拝見するだけでも、胸が詰まって涙が出そうになっていたのだと思います。

これは、よく公募展などで耳にすることです。
「サイズが大きければいいってものではない。」
「サイズの大きさで圧倒しようとするのはいかがなものか。」

遠藤先生の大作は決してサイズの大きさで圧倒するという作品ではなく、この大きさでなければ、出現すべき世界観が収まらないのだと思います。しかも、その巨大な世界観を何とか収めた500号、1000号、という枠の中で、人間たちの運命は、ただほとばしる激しい情熱のようなものではなく、ずっしりとした重量感を持って静かにそこに存在しているのだと感じました。

小さな画像だけでも胸が詰まるので、当然ながら会場では涙が止まりませんでした。
自分の中にある、一体何がシンクロしたんだろう。

今日、パニエで膨らませたスカートに身を包み、ハンカチを握りしめて会場を徘徊している怪しい人を見かけていたとしたら、それはきっと私です。

遠藤先生の個展は、会期が意外と短いので、どうか皆様お見逃し無く、是非とも上野の森美術館へいらしてください。
posted by はやしすみこ at 22:07| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【1月の美術館三昧その1・大浮世絵展】

先日、Facebookのニュースフィードに「美術の窓」2月号に関する投稿が流れてきました。2014年の展覧会情報が特集されている号です。



美術館で開催される展覧会は、貴重な作品が来日していたり、会場が大規模だからこその企画があったり、いわゆる画廊の展覧会とは違った楽しみがあるのでできるだけ行きたいなと思っていて、年初にこういう特集号を読むと、行きたい展示があまりに多くて嬉しい悲鳴です。
しかし、入場料+図録の出費と、1会場をゆっくり楽しむために必要な時間と、と考えているうちに、ついつい日常に取り紛れて行きそびれ、会期を逃し・・・というもったいないことをしてきました。
今年こそは、行きたいなと思った展覧会をできるだけ逃さずに伺いたいものです。

・・・という密やかなもうひとつの「今年の抱負」があったわけですが、今週さっそく2つの展覧会を観てきました。
2つの展覧会の感想を1つの日記にまとめようと思ったのですが、長文になりすぎてしまったので分割します。まず、ひとつめ。

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【大浮世絵展】江戸東京博物館 1/2〜3/2
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JR総武線、両国駅の脇にある「江戸東京博物館」で1/2より開催されている、国際浮世絵学会創立50周年記念と、江戸東京博物館開館20周年記念の特別展覧会です。
江戸東京博物館はもう20周年なのですね。完成した時は「なんかすごいものが建った」と思ったのですが、時の流れは速いものです。

こちらの博物館では常設展として常に浮世絵の展示を行っているようなのですが、特別展のために、浮世絵の歴史を通覧するにふさわしく、浮世絵の歴史に欠かせない、私たちにとっても親しみのある絵師たちの作品を約340点も集めています。
展覧会のキャッチフレーズは「浮世絵の教科書」とのこと。

お正月から始まった展覧会ということで、お正月休み中はかなりの混雑だったようですが、私は平日の午後にゆっくり観ることができました。
本当に見ごたえのある展覧会ですので、ぜひしっかりとお時間を作って訪れていただきたいです。

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私は浮世絵を観るのが結構好きなのですが、そのツボは人物の描写にあるようです。以前こちらのブログでもこんな日記を書きました。

【府中市美術館 - 江戸の人物画―姿の美、力、奇(後半) を観に行きました】
http://sumico.seesaa.net/article/196645480.html

近年、リアリズム絵画というジャンルがクローズアップされて「写真のような描写」「生の人間がそこにいるような描写」という観点で観る人の驚きや感動を沸き起こしているという意識があるのですが、この「リアリズム」というのが厄介で、何をして一体リアリズムと言ったらいいんだろう?という疑問が私の中にはずっとあります。
理由はある意味シンプルで「写真みたいに描けたからって何だって言うんだ?」という価値観が存在するからです。

その流れで最近よく考えるようになったのは「リアリティのある絵」がいいなということです。
世の中には、上手ではないけれど心にぐさりとくる絵、というようなものが存在しますが、その「ぐさりとくる」部分が、リアリティ、つまり「あるある」と思えるような何かを彷彿とさせているとか、妙に納得してしまう、というような「説得力」の部分なのではないかなと。

浮世絵の人物は、ボディのラインがかなりデフォルメされていますよね。こんなにくねくねしていないし、たとえば手の指なんかもこんなにモチモチしていない。
それでも何か生き生きとしていいなと思ってしまうのは、その優美な曲線の表現に、日本人の心のツボにハマる「リアリティ=説得力」があるからなのではないかなと考えているわけです。

私自身の描く人物画、ほとんどが少女〜若い女性がモチーフなのですが、技術面が稚拙な部分はさておき、ボディの曲線を優美に描けたらいいなとずっと思いながら描いてきました。だいぶ前に「女性はほっそりとした感じに描く方が作品として好まれるから直しなさい」とアドバイスをくださった方もいらっしゃるのですが、どうも、そこそこ肉付きの良い方が好きなのです。いえ、完全に、好みの世界です。

それで、今回の展覧会を観て、改めて、浮世絵の優美な線が好きだなあ、やっぱり行きつく所はここなのではないかしらという思いを確認するような形になりました。

昨年夏から「アトリエうみねこ」名義でのクロッキー会の開催を再開できて、また伺う他所のクロッキー会もいくつかできましたので、今年もクロッキーの練習をする機会がたくさんあります。
なので、もっともっとたくさんクロッキーで人物像の線をひきつづけて、理想の人物画に近づけたらいいなと思ったのでした。
posted by はやしすみこ at 19:32| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月01日

【2014年 本年もよろしくお願い致します】

新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

今回の冬は東京でも寒いなあと思っていたのですが、元日は穏やかな一日となりました。

毎年、お正月にはそれなりに「今年の抱負」に想いを馳せるのですが、先程このブログの毎年1月の日記を振り返ってみたら、案外と今年の抱負を具体的に語ってこなかったんだなあと思います。

そこで、めずらしく今年の抱負など・・・

今年は、目立って新しいことを始めるというよりは、昨年までに種を蒔いてようやく芽になりそうなものを少しずつ育てる1年にしたいです。
もっとも、公には、絵のことしかないんですが・・・

第一には作家としての成長。

長い間展覧会に絵を出品するという活動を続けていながら、今更このようなことを言っている場合ではないのですが、昨年頃から、発表した絵に対して色々な想いをもってくださるお客様がいらっしゃる、ということをようやく本当の意味で実感できるようになったように感じています。

それは、観てくださることへの感謝と同時に、良くなり続けなければならないという責任感というようなものかもしれません。
自分には、自分の積み重ねてきたものに見合うものしか描けないし、技術的な稚拙さも抜けきれない部分が多々あります。しかし、だからといって「自分なんて」と卑下するなんてもってのほかで、第一それでは自分の絵をお迎えしてくださった皆様に申し訳が立たないわけです。

もちろんひっそりと落ち込むことはあると思いますが・・・
いつでも冷静に、粛々と、でも熱い想いで、前を向いて描いていけるように、更に成長したいと考えています。

第二には教える人としての成長。

昨年春、突然運営を始めた絵画教室「アトリエうみねこ」も、昨年秋ごろからようやくお問い合せやお申し込みが増えてきて動きが見えてきました。

もともと、絵の先生になりたいともなれるとも思っていませんでした。
しかし、ここ何年かで自分の中で膨らんできた「絵が上達しないで悩んでいる人たちの背中を少しだけ押してあげたい」という気持ち。
悩み続けてきた自分だからこそ伝えられることがあるはずなんだけど。
それが「教える」ということを具体的に考えた出発点でした。

教えることで、自分の中にある「考え方」と「技術」が始めて体系化されること。
教えてみることで、自分もまた教えられることがあること。
たった1人の生徒さんの存在があるだけで、考えて考えて考えてもまだ足りないこと。
昨年、実感したことです。

今年も、自分だからできる方法で、自分だから伝えられることが、少しでも生徒さんに共有していただける年になればいいなと考えています。

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そして・・・公私ともに、予想もしない突発的事象は、いつでも発生しうるのです。
きっと今年も予想外の出来事がたくさん割り込みをかけてくることでしょう。

その中で、少しでもこの2つの成長が、促進されていったらいいなと思うのです。

・・・というわけで、いきなり大上段に構えた感のある元旦。
どうか皆様、温かく見守っていただけましたら幸いです。
posted by はやしすみこ at 19:39| 東京 ☀| Comment(2) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月07日

【点滅 舞踏公演「耳なし芳一外伝」に行ってきました】

今日は、阿佐ケ谷ザムザで開催された、舞踏家の点滅さんの公演を観てきました。
点滅さんは、以前、早稲田のドラードギャラリーさんにて開催されたデッサン会のモデルさんとして来て下さった方です。

今回の演目は寺山修司「邪宗門」のテキストを参考にした「耳なし芳一外伝」で、平家の亡霊に奪われた自分の耳を求めてさまよう芳一の放浪、という内容でした。

正直に言うと、舞踏の舞台を拝見したのは今日が初めてで、私は舞踏というものに親しんで来た経緯がありません。それに、寺山修司という人物についてもほとんど知らず。

ただひとえにドラードギャラリーのデッサン会のときに拝見した身体表現の美しさ、ストイックさに惹かれて今回の公演に行ってみようと思ったのでした。

大変申し訳ないことに、私とうとう公演のアンケートを提出できずに帰ってきてしまいました。
舞台が終わった後、客席に座ってペンを握りしめたまま固まってしまった。
どんどん周りのお客様が帰って行かれるので、私も焦って外へでました。
この何ともいえない胸騒ぎは何なんだろう。何がこんなに落ち着かないんだろう。

帰り道、少しずつ気持ちが落ち着いてきて、改めて考えていたのですが、
舞台の間ずっと、私は何かをあれこれと考えられないくらい胸がいっぱいになっていたのだろうと思います。

突然振り下ろされた木刀で一斗缶が激しく音をたてて歪み、その大きな音で一気に空気が変わると、張り詰めるような緊張感が空間に充満しました。
緊張感というか、圧迫感というのか、見えないのに質量を感じる何かに鷲掴みにされたような心地でした。

・・・最後は、耳を探し当て、音の洪水が押し寄せて来て、芳一は浄化されたのですよね・・・?
ラストがとても美しかったです。

そして、波を打つような筋肉の動き。
まるで他の生き物が中にいてうごめいているようで、神秘的でした。

舞台の後、点滅さんご本人にも「舞踏の舞台を観たのが初めてで、何をどう言ったら良いのか、もう少し噛み締めてみたいです」と慌ててお伝えしたままで帰ってきてしまい、今更ですがはずかしく。

まだ、少し胸騒ぎがしたままです。
噛み締めるのに、もうしばらく時間が必要みたいです。
点滅さんについても、舞踏についても、今まで知らなかった世界の色々についてもう少し知りたいです。

点滅さんの公式サイトです。
↓↓↓↓
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点滅 Temmetsu Official Web Site
http://www.temmetsu.com/

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posted by はやしすみこ at 23:15| 東京 ☁| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月31日

【自分にとっての鉛筆の魅力】

最近、油彩画と鉛筆画との二刀流がすっかり定着したようです。
今のところ鉛筆画の方が評価が高いというか、イイネ、と言っていただけることが多いようです。
もちろん、私の油彩画を好きだと言ってくださる方もいらっしゃいますし、もともと目指したかったマチエールにはまだまだ到達できずにいるので、鉛筆も油彩もどちらも大切にしていきたいと思っています。

じっくりと鉛筆に取り組んでみたいなと思ったのは、3年ほど前に初めてスクールでデッサンを学んだ後でした。
球や四角柱などの基本立体のデッサンのクラスでしたが、修了制作として出された課題を描きながら、鉛筆って結構魅力的だなと感じたのでした。

それよりも以前に、制作に鉛筆を使った事がないかというとけっしてそうではないのですが、自分の中で、鉛筆画(作品)としての意識を持ったきっかけとして、一番新しい記憶です。

鉛筆画は、油彩画のように画材そのものの乾燥を待たずにどんどん描き重ねていけるので、油彩画よりは制作期間が短いのですが、短気は禁物です。
暗い部分も、濃い鉛筆で一気に塗るのではなく、何層にも何層にも丹念に重ね、紙の凹凸にゆっくりと鉛筆の粉を埋めてていくことで、美しい画面と独特のあたたかみがでてくるのが好きです。

あとは純粋に細密に描けるのが好きだったりもしますが・・・
どちらかというと、デッサンをしている心地になれるので好きなのかもしれません。

嫌われ者になりやすいデッサンですが、私は好きです。
同じモチーフを何度描いても納得できないけれど、描いている過程が瞑想に似ていて、すごく集中しながらもリラックスできるのです。もちろん終わった後にどっと疲れを感じますが(汗)

そして鉛筆は時として文房具だったり。
もともと手に馴染んでいる画材。

まだまだ鉛筆画で描く絵も進化していきたいです。
posted by はやしすみこ at 08:53| 東京 🌁| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月28日

【ブルーライトカットの眼鏡、その後】

今月の初めに買った、ブルーライトカットのPC用眼鏡。
自宅でのパソコン作業に、外出先でのスマホの操作にと活躍中です。

じっさい、効果があるのかどうか?
という点は気になるところですよね。

目の疲れ具合という点では、感覚的に劇的に変化したというの感じではないですし、画面がまぶしいorまぶしくないという点についても、私はもともと輝度をかなり下げる調整をしてパソコンをつかっているので、あまり比較にはならないのですが。

そういえば、白目の充血が少なくなった!

・・・と感じるようになりました。

今までは夜になると白目がだいぶ充血していて、睡眠をとったはずの朝になっても充血が残っていたりすることがほとんどだったのですが、だいぶ充血が改善されていて、一番太い毛細血管の他は存在が分からないことの方が多くなりました。

感覚としては疲れの改善がわからないのですが、
これって、眼鏡の効果なのかな?
実はだいぶ疲れが緩和されているのかも。

引き続き画面を凝視するような作業の時には使ってみようと思います。
posted by はやしすみこ at 18:17| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月14日

【女生徒展にお邪魔しました♪ 三鷹の点滴堂さん】

今日はあちこちとギャラリーにお邪魔しておりましたが、最後に訪ねたのが三鷹の点滴堂さんです。

現在、太宰治の名作「女生徒」をテーマにした企画展を開催中です。

太宰治氏の誕生日でもあり、入水自殺した玉川上水で遺体が発見された日でもある6月19日。この日は氏を偲ぶ日となり、晩年の短編小説「桜桃」にちなんで桜桃忌と名付けられているそうです。
この桜桃忌に合わせて、三鷹の点滴堂さんが企画した展覧会が「JOSEITO 『女生徒』展」です。

お店のギャラリースペースには、太宰の時代の少女像に想いを馳せた、素敵な少女たちをモチーフにした作品が集まっていました。

会期は6月23日(日)まで。お休みは月曜と火曜ですのでご注意ください。

ところで今回の企画展のDMがこれなのですが、

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このDMの女生徒をモチーフにしたポスターが急遽制作されたもよう。点滴堂さんで1枚500円で販売されています。
また、このポスターも大好評のため、さらにグッズ展開も決まったそうです。

どんなグッズに?というのは、展覧会にいらしたお客様への特典付きのため、実際にお店でオーナーさんからお話を聞いてくださいね。
(ちなみに、私もグッズ予約してしまいました♪)

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古本 ギャラリー 喫茶 点滴堂
http://tentekido.info/
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時には憂鬱な梅雨空ではありますが、皆様すてきな週末をお過ごし下さいね。
posted by はやしすみこ at 23:11| 東京 ☁| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月03日

【ブルーライトカットのメガネを買いました - JINS PC】

最近、スマートフォン利用がすっかり長時間にわたるようになってしまい、またパソコン作業も色々発生しており、目の疲れを感じ始めていました。

時々どっと疲れが出て目の奥が重くなったり。
その影響で頭痛というよりは気持ち悪くなってしまったり。

かつてはIT系企業で一日中パソコンに向かって仕事をしていた自分も、寄る年波には勝てないのか・・・!?などと悶々としておりました。
まあそれなりのお年頃な私です。

以前からテレビCMで、パソコンのモニタの光から目を保護するらしいメガネがある、というふうに認識はしていたものの、効果ってどのくらいあるんだろうとあまり信用していなかったのですが、知人などに聞いてみると「かなり助かっている」という声があったので、試しに買ってみようかと思うようになりました。

そして、購入。
もともとテレビCMで存在を知っていたJINS様のJINS PCにしました。
普段コンタクトレンズの私は度無しのタイプで良いので、フレームとレンズがすでにセットされているパッケージ製品を買いました。

ブルーライトとは何か?どのように目に影響があるのか?などは、JINS様のWebサイトに詳細が載っていますので、そちらでじっくりお読みいただくのが良いかなと思います。

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JINS PC Webサイト
http://www.jins-jp.com/jins-pc/
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最近の情報機器はLEDディスプレイが普及して、ブルーライト(可視光線の波長幅の中でも、比較的紫外線に近い波長の短い青色の光)に接する機会が増えたため、健康への影響が懸念されているようです。
ブルーライトは目の奥まで届き、良質の睡眠の妨げにもなるらしい。

買ったのは、透明なパープルのフレーム。いかにも私好みな色♡しかも小さな水玉模様です♡

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このメガネはブルーライトの一部を遮断して目に届かないようにするため、結果として、目が認識する可視光線は波長の長い色の割合が増え、視界が若干黄色っぽい色に変わります。

また、可視光線の一部がカットされるということは、当然サングラスのように少し視界が暗くなります。暗くなるとは言っても、85%以上の可視光線透過率なので、まあ、ちょっと色がついた感じがするかな、程度だと個人的には思います。

JINS PCには、ブルーライトを50%カットするハイコントラストレンズと、ブルーライトを35%カットするクリアレンズの2種類があり、ハイコントラストレンズの方が視界が黄味の強い色になります。

できるだけ目の疲れを軽減したいという目的だったので、ハイコントラストレンズかな・・・と店頭で迷いましたが、実はパソコン作業の大半はデザイン作業で、IllustratorやPhotoshopでの入稿データを作ることなので、最終的に選んだのはクリアレンズの方。

今のところモニタ上の色とオフセット印刷での仕上がりの色があまりずれていないため、作業時もあまり色が変わって見えないようにしたかったわけです。
最終的な色のチェックはメガネを外して行わないとなりませんが。

どの程度目の疲れを軽減できるのかわかりませんが、しばらく使ってみようと思います。
posted by はやしすみこ at 18:45| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月26日

都忘れの苗

「時間のある時で構わないのでミヤコワスレの絵を描いて欲しい」という方がいらっしゃるので、どんな花かしらと探していました。

Twitterで「ここで買えるのでは」とリプライ下さった皆様、ありがとうございました。

自分の足で探して買いに行く…という過程も楽しみたかったので、結局、友人が教えてくれた銀座の専門店「野の花 司」さんで苗を注文しました。

都忘れの花をこれまで見たことが無かったのですが、10代の頃の私のバイブルともいえるコミックス「麦ちゃんのヰタ•セクスアリス」の中にあったロマンティックなエピソードがずっと心には残っていて、なんとなく、小さくて、細くて、可憐な花というイメージを抱いていただけに。

立派な苗が届いてちょっとびっくり。


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それでも、質素な中にも風情があって、可愛らしい花です。

さて、この花をどんな風に仕上げようかなと。。。GW中には描き上げたいのですが。

透明水彩がいいかな。
野の花の雰囲気にはぴったりの画材だと思います。
posted by はやしすみこ at 16:30| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月09日

【引き続き石膏デッサンしてます】

2週間前に、1年ぶりの石膏デッサン。
今回も、また石膏に挑戦してきました。

木炭紙ではなくF8のスケッチブックを使っているので、像の全体を入れてしまうとなんとなくこじんまり・・・(笑)

20130409-01.jpg

(実は最後の最後に先生の手直しが入りだいぶ良くなっています・・・;;)

今回はヴィーナスを描いてみたのですが、石膏像そのものがホコリなどをかぶって汚れがあったので、影になっているのか汚れなのか判別つきづらくそのあたりもちょっと苦戦しました。

前回の「陰」と「影」についてもだいぶ気を遣いながら、像全体をできるだけシンプルな立体と見なすようにして描き進めて行きました。

どうしても、眼とか鼻とか唇とか髪の流れとか、そういう細かい部分もきちんと描かなくては、という意識の方が先走ってしまうのですよね。

細部に対する意識が「過剰」になるとどうなるか、というと。
意識過剰になった部分の描き込みが強くなりすぎて、像全体としての自然な立体感が損なわれてしまうわけです。
なんだか眼だけ力強かったり。唇だけなまめかしくなっていたり。髪の立体感だけ異様にくどかったり。

もちろん細部への観察も必要ですが、注視することと意識過剰は違うようです。
人間の注意力って本当に揺れ動きが多すぎる。

今回学んだことは「反射光」。
外界には自然/人工を問わず光が満ちあふれていて、あちこちで光の乱反射が発生しています。

例えば、基本デッサンの練習時に使う白い滑らかな球体などを使うとよく分かるのですが、
白いテーブルに球体を置いてライティングをすると、陰影の中のテーブル面に近い部分が、微妙に明るくなっているのが分かります。テーブルで反射した光が当たっているのです。
試しに黒いテーブルで同じ事をしてみると、黒は光を吸収してしまうので、反射光がほとんど見られないことがわかります。

・・・描いていて、ヴィーナスの顎がどうしても細すぎる感じがして気持ち悪かったんです。かといって輪郭が大きく間違っているかというとそういうのでもないと思うし。
原因のひとつは反射光でした。像の胸部に当たった光の反射ですよね。
反射光を丁寧に入れただけで顎の形がしっかり見えてきました。

鼻がちょっと低いというか形が違うので直したかったのは、時間切れで描けませんでした。
石膏を描くのに2時間半は私にとってまだ時間が足りないみたいです。
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さて、だいぶ個展の期日も近づいてきました。
作品とは関係ないモチーフをデッサンするのは良い気分転換になりました。
今日も個展に向けての制作にいそしみたいと思います。
ほかにもやることは諸々。

それでは皆様よい一日をお過ごしください。
posted by はやしすみこ at 09:46| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月26日

【久しぶりに石膏デッサンをやってみました】

1年半ほど、洋画家の先生にデッサンを教えていただいています。
教室にはさまざまなモチーフが常駐していて、生徒は毎回、来た順に描きたいモチーフと座席を決めて自由に描き始めます。

モチーフの中にはアンティークドールも何体かあって、今まではその子たちを描き続けていたのですが、今回は久しぶりに石膏像を描いてみました。

石膏デッサンと言えば、ほぼ1年前、某所にて石膏デッサンの講座を受講した時の完成作品が、石膏像としてはあまりに生々しい人間のようになってしまい、石膏デッサンという観点では失敗に終わったという経験があります。これはその後、事の顛末を私自身が笑い話としてネタにもしていますが・・・。

1年前を思い出しながら、生々しくならないように、頑張ってみました。

・・・というわけで、描く時間は2時間半しかなかったので、描きかけで終わってしまったのですがこちら。

20130326-01.jpg

美術部に片足だけ突っ込んでいた高校時代に、せめてこのくらい描けていたら良かったかも・・・。
高校1年の春、美術部に入部して最初に描かされた、たった1枚の木炭デッサンは、もう直視できない酷さでした。第一、完成していないし。当然早々に破棄してしまいましたよ。

それはそうとして。

今回受けた指導のなかで、私なりに消化しつつある事柄があったので、メモの意味でブログに書いておこうかなと思いました。

普段何気なく「陰影」と言いますが、

物体に一方向から光が当たった時に、
物体そのものの、裏側の暗くなった部分が「陰」
物体の形が、物体の後ろに暗く落ちた部分が「影」

なわけです。
デッサンは、この陰影を描くことによって、物体(モチーフ)の立体感や空間(奥行感)などを描き出していくわけですが。

この陰影のうち「影」というものが実は曲者で、「影」を忠実に写し取りすぎると立体感の表現が損なわれる場合があるということを初めて実感しました。

今回の石膏像は、ライティングを特に設けた訳ではなく、教室の天井にある複数の蛍光灯だけだったので、ほんとうであれば複数方向からの光によって、もっと複雑な影が落ちていました。
そして、その影を忠実に拾っていったところ、当初、石膏像の胸板部分には、もっと長い影(首と頭部の影)が伸びていたので、なんだかとても首の長い人というか、どこから首が生えているのかが分かりづらくなっていました。(その時の写真撮っておけばよかったです・・・)

その後「影は全部描くな」という指導を実践してみたところ、首の円柱形と、胸板の板状の形がようやく整理され、首がどこから生えているのかが見えてきました。
実際には落ちている影を無いつもりで描くので、当然、物体の形状を確認しながら「陰を想像しながら描く」ということもしなければならないのですが。

補足までに、「影は全部描くな」とは言いつつ、例えば、首と顎の境目あたりに落ちている影は、顎がこちらに迫り出していることをより明確にしてくれるので、描く意味のある影もあります。こういう影は拾います。

デッサンは「見たまま、観察したままを描く」だけのことで終わるものではない。
もちろん、モチーフはきちんと観察しなければならないし、観察した結果を描かなければならないのですが、その観察の過程で「情報の足し算、引き算」とも言える概念があることを認識しました。

どういう形状なのか、どういう質感なのか、どういう空間なのかを、完成したデッサンを見た他人が認識できなければならない。もちろん、自分自身も「何か変だな」と思ってはいけない。

絵を描く、ということは、本来3次元の物体を、紙という2次元の中に展開しなおす行為です。
だから、さまざまに計算して描かなければ描ききることができない。

今回は、あらゆる影を観察した上で、特定の影を「引き算する」ということを実践してみたわけです。
その結果、「引き算した影」に隠された「陰を足し算する」ということにもなりました。

作品を創るとき、何を表現したいのか、それを表現するためにはどのようなモチーフをどのような構図でどのような色彩で・・・という足し算でまず考えます。
そこから、表現したい事柄に不要な要素があれば引き算を行い、最終決定して、描き始めます。

デッサンも、単にトレーニングの一手段というわけではなく、
デッサンのためのデッサンにはならぬよう。
心意気は、作品を創ることと同じなんだな・・・と。

次回も石膏像を描いてみようかな。
うまく言えませんが、最近デッサンするのがとても楽しいです。
posted by はやしすみこ at 18:24| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月08日

【MacBook Proのバッテリーがご臨終しました(汗)】

しばらく前から、愛用しているMacBook Proのバッテリーの持ちが悪くなった・・・というよりも、電源ONして数分すると強制的に電源が落ちたり、トラックパッドの動きがあまりよくないなと思っていたのですが、一昨日、ついにクリックが利かない(汗)という現象が発生しました。

なんだかんだでようやくディスクのバックアップだけ取れたので、今日アップルストアへ持ち込みしてみました。

現象を話したら、あっさり解決。バッテリーが消耗しすぎ。

リチウムイオンのバッテリーだったのですが、完全に膨張してノートパソコンの底が膨らんでいました。
トラックパッドの動きが変だったのは、ちょうど裏側にバッテリーが装着位置となっているため、膨張したバッテリー本体に圧迫されていたというわけです。

そもそもリチウムイオンのバッテリーは電源供給時に内部で化学変化が起きており、消耗するに従って膨張するそうなのです。
今回のMacBook Proは数年くらい使っており、ACアダプタをほとんど使わず充電を繰り返してバッテリー単独で使っていたことも影響していたのかもしれません。

結局、パソコン本体の保証期間も切れているので有償でバッテリーを交換してもらい、復活しました。
念のため、パソコンの内部も検査してもらいましたが、異常はなく、パソコン本体買い替えを免れました。

リチウムイオンバッテリー、膨張するなんて知らなかった。
万一不良品だったら、発火したり最悪の場合爆発したりするらしいので内心冷や汗です。

最近モバイル機器の電源供給が何か変かな?と思ったら、まずバッテリーが膨張していないかどうか確認してみた方がいいかも。
ただ、びっくりしてバッテリーをいきなり外すということはやめて修理窓口にバッテリー交換のお問い合わせをお奨めしたいです。安全確保のため。

何にしても安心しました。
最近、ちょっと集中的に作成している資料があったので、このタイミングでパソコンがご臨終となるとかなり困ったことになるところでした。
posted by はやしすみこ at 16:25| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月10日

【新年のご挨拶】

新年おめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

2013年になって早いもので七草も過ぎ、明日は鏡開きです。
このお正月、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。
私は例年通り、初詣やお年始、その他我が家の恒例行事で過ごしておりました。

民間企業では1/7が仕事始めのところも多かった今年。
私のバイト先のお店は1/5から年始営業でしたので、1/5に仕事始めでした。

今年はどんな一年になりますでしょうか。
皆様それぞれにさまざまな目標を立てていらっしゃることでしょう。

今年の私は「踏み出さなければ何も始まらない」をコンセプトにしようと思いました。

私は人から「いつも忙しそうで、アクティブ」と言われることが多いのですが・・・。
確かにいつもバタバタなんです。
ただ実際は予定をこなすことに効率性を求めたくて、同じ日に複数の予定を詰め込んだりするので、忙しそうに見えてるだけなのではないかしら。

そして最近うっすらと気づかなかったことにしてきたのが、
あちこち忙しそうに動いていることと、本当に自分にとって必要なことやすべきことに時間を割くこととは違うんじゃないかということです。

モジモジしているうちに延ばし延ばし、結局やらずに終わっていることのいかに多いことか。

というわけで、踏み出さなければ何も始まらない、なのです。

皆様にとっても、私にとっても、佳き一年となりますように。
遅ればせながら新年のご挨拶でした。
posted by はやしすみこ at 09:45| 東京 ☁| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月30日

【今年の私の漢字は「動」でした】

近年、今年1年を漢字1文字で表すと・・・?という話題が年末になると多く出回りますが、我が家のそれぞれの1文字は何だったかなあ、と少し前に家族と話したことがありました。

今年は「動」かな、と思います。

今年3月、5年ぶりに開催した個展では、DMをたくさんのギャラリー様やお店に置いていただけるようお願いに回りました。その他にも個展開催には本当に色々な準備が必要で、あちこち動き回っていました。

個展の直後、開業して間もない喫茶店にアルバイト採用され、人生初の接客業に挑戦したわけですが、夏頃から少しずつお客様が増え息つく暇もないような勤務日が増えてきたために、店内常に動き回っていました。
あとは、お店の宣伝のために、スタッフ皆で手分けしてご近所のご家庭や会社を回り、数百枚のチラシをポスティング。
会社員時代は内勤だったのでデスクワークが多く、仕事でこんなに体を使ったのは初めての経験でした。

今年は現代童画会の会員になって1年目。美術団体の会員になると、会を運営するためのさまざまな役割分担があって、その作業に費やす時間が急に増えました。
秋の本展の準備では、搬入された作品のDB入力や会場設営に関わる作業があり、それ以外にも細かな作業がちらほら。
あちこち集まったり自宅でパソコン叩いたり動き回っていました。

そんなこんなで、いつもバタバタな感じで動いていたなあという記憶が強く、今年の1文字は「動」というわけです。

もちろんポジティブなことだけではなく、反対に活動休止状態になった事柄もあったり、ある意味ではモノグサ癖が頭をもたげた部分もありながら、それは来年、また新しい形で再開というよりは発展させられればOKかなと考えています。

来年は、どんな1文字になるでしょう。
posted by はやしすみこ at 16:21| 東京 ☔| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【クレヨンによる抽象イメージアート、日南田淳子さん】

今月中旬のことでしたが、何年も前に知人のお誘いで参加したグループ展をきっかけで知り合った日南田淳子さんの個展「日南田淳子クレヨンアートの世界 ーチャクラのひかりー」にお伺いしました。

長年、イラストレーター/デザイナーとしてお仕事してきた彼女でしたが、クレヨンによる抽象イメージアートというジャンルで初の銀座での個展。
インスピレーションのままにクレヨンを紙の上に走らせ、色彩のハーモニーを作り出す。完成した画面と対話して心に入ってきた言葉をタイトルにして。

作品は不思議なマチエールで、アクリルのテクスチャジェルやモデリングペーストでも使っているのではないかと思うような存在感。
そして、クレヨンを何色も何色も重ねているのに全く色が濁らない。

私自身は抽象画を描きませんし、抽象画をどこまで理解しているかというとほとんど理解できていないように思います。
それでも、時には気持ちにすっと入ってくる作品はあります。
だから、今回の彼女の作品は、作家としての興味というよりは純粋にお客さんの目線で楽しく拝見してきました。

彼女のクレヨン作品を目にするようになったのは、東日本大震災の後から。毎日毎日、日々の祈りのように1枚ずつクレヨン作品をWeb上に公開しています。

今回の個展で、その一日1枚のクレヨン作品が全部ファイルされて会場に置かれていました。1枚あたり500円の募金でお好きな1枚をプレゼント、という企画になっていて、募金はあしなが育英会の、東日本大震災遺児支援窓口宛に送られる予定です。

20121230-01.jpg

私も、自分自身の誕生日の日付の1枚をいただきました。
すごい偶然というか、私の好きな優しいピンクと紫の色調の1枚。
日南田さんと、ぴったりの色だね、と笑い合いながらいただいてきました。

きっと来年も、彼女はどこかでクレヨンアートを発表しつづけるでしょう。
機会があれば一度展覧会を覗いてみてください。
どんなに悲しいことや辛いことがあっても、幸せ体質を失わないアーティストです。お客様は、ゆっくりと彼女のクレヨン作品に向き合う事でたくさんの光を浴びるような心地になれると思います。
posted by はやしすみこ at 15:45| 東京 ☔| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月09日

【おまけ写真:東京都美術館の夕景がやっぱり案外美しい件について】

もともと夜景とか好きなのですが、今回の現代童画展の関連作業で東京都美術館に通っていると帰りは夕刻になってしまい、案外美しい建物を眺めることができるのでついつい一人で激写大会をしてしまいます。

というわけで、昨日のおまけ写真4枚。
フォト蔵にも貼った写真なのですが、こちらにも貼ります♪

東京都美術館の夕景です。

東京都美術館の夕景
東京都美術館の夕景 posted by (C)sumico

東京都美術館の夕景
東京都美術館の夕景 posted by (C)sumico

東京都美術館の夕景
東京都美術館の夕景 posted by (C)sumico

東京都美術館の夕景
東京都美術館の夕景 posted by (C)sumico
posted by はやしすみこ at 08:34| 東京 ☀| Comment(2) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月04日

【中庸ということ】

私の絵の制作テーマは、光と闇とその間にある静かな時間。
人間は、光だけを見ても生きてゆけないし、闇だけを見つめても生きてゆけないから。

とはいえ、それは光でもなく闇でもなく適当に生きるという意味ではありません。

きっと、人間は「比較する」という行為によって自分に起こっている様々な現象を認識している部分があります。
「これは光」と感じるのは、闇との比較です。
「これは闇」と感じるのは、光との比較です。
光を知らなければ闇を闇と認識することもないし、反対に闇を知らなければ光を光と認識することもない。

光と闇とその間にある静かな時間とは、
光も闇もどちらも受け入れ、それらを同じ重さで感じながら、それでも心静かに生きてゆけるという、自分にとっての人生の永遠のテーマでもあります。

一時期、光だけを見つめて生きていなければいけないと思い込んでいたことがあります。
光の中で生きるということは大切なことですし、否定しません。
しかし、同時に闇を否定しなければならないことが苦痛でした。

中庸、という価値観があります。
私はその意味を完全には理解していません。
しかし「AでもBでもどちらでもいい」という曖昧な態度を示すものではないことは確かだと思います。
AのこともBのことも深く理解し、そのどちらに偏ることもなく、ここからどう進んでゆくべきかを冷静に考えること。

偏らない生き方というのは、実は難しい。

今の私は、絵を描きながら、自分にどんな光があったのか、どんな闇があったのかをひたすら辿っているだけなのかもしれません。
これから出逢う様々なモチーフが、それらを思い出させてくれたり、表出させてくれたりするのでしょう。
その中で、自分の進んでゆくべき道が見えてくるかもしれません。

絵を描くという行為が、自分にとっては瞑想であればいいなと、ふと考えたのでした。
posted by はやしすみこ at 10:28| 東京 ☁| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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