2016年08月31日

【芸大公開講座を初体験の夏でした】

今年の夏は、東京芸大の油画公開講座を初体験してきました。
油画の講座2つ(それぞれ7日間ずつ)と、デッサンコンクールで計3講座です。

事前に読んだ講座内容の説明と、実際出席してみて、「思ってたのと少し違う^^;」という場面もありましたが、いずれの講座も得るものがあり、受講してよかったです。

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油画の講座(前期)は、事前に決められたテーマと趣旨が説明され、そのテーマに沿って個人制作とグループ制作の計画を立て、制作、発表をする、というものです。立体制作です。

実は当日まで「ドローイングの講座だろう」と思い込んでいて、立体は普段作らないし、微妙に衝撃を受けてからの制作開始となりました。

なんとか計画書もまとめ、新聞紙を丸めたり粘土をこねたりして、やっとのことで作ったのは安らかな棺。写真は作品の一部分。

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作品のポイントとなるのは副葬品の数々。。。のはずでしたが、作っていく過程でコンセプトが少しずつブレてしまい、副葬品の選定に問題が出ました。
見た目は美しいけれど、課題作品としては失敗作になったなと思います。
コンセプトのブレ。。。自分の思考の不安定さというか、揺れ動くナマモノ感を再認識する機会になりました。

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油画の講座(後期)は、キャンバス下地を膠からすべて手作業で作ることから始まり、F20号のキャンバスに人物モデル+静物を油彩でデッサンする、というもの。

実際にモデルさんのポーズを見ながら油彩で描く。。。私にとってはちょっと苦手な課題でした。
そもそも油彩では短時間で描き上げる緊張感のペースをつかむのも苦手なのです。

それでも、短時間で描くからこそあからさまに出てきた「技術面の悪い癖」に悩みながらも、方針どおりに何とか描き上がったかな。。。と思います。写真は作品の一部分。

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技術面の悪い癖については、いくつか具体的な指導をいただくことができて、収穫だったと思います。
「悪い癖」は、タッチとか混色などの諸々ですが、これにも言及すると長くなりそうなのでまたの機会にゆずります。

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さて、最後のデッサンコンクールは、受講者のほとんどが高校生くらい?で社会人はちらほら程度。
芸大油画の一次試験模試のようなもの、と捉えてよかったのかな。
1日目は5時間で木炭デッサンを仕上げ、2日目はずっと講評会でした。

課題は「手渡しモチーフ」で、一人ずつ同じモチーフが配布され、問題文に従って自由にデッサンするというもの。2日目の講評は、上位に入った作品について、得点が高かった理由などが時間をかけて解説され、参考になりました。

私のデッサンはかなり妙なものが描けてしまったので画像掲載は控えます。

美術系大学のデッサンの評価ってどういうところを見ているのだろう?というのは、ここしばらくの謎です。
なんというか、技術レベル云々よりも、具体的な自分の言葉で腑に落ちてこないので悶々とします。

ただ、単純な描写の巧拙というより、作品の狙い方に応じた描写の密度が問われているのかなと思います。
ここはまだ悶々としているので、万一関係者の方がこの投稿をお読みになっても、どうか何も言わず見守ってください。
また少しずつ、仕事などの実践の中で考えたいと思います。

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朝のラッシュにびくびくしながらも、暑い中、熱中症になりかけた日もあったのに通い続けられて良かったです。終わって正直ほっとしました。
この日々を通じて得たことが、これからの自分の制作や、お教室レッスンの中に生かされていくといいなと思います。


posted by はやしすみこ at 23:00| 東京 ☀| 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月20日

【甘いミルクに救われる】

最近、どうしても気分が上がらない時には、近所のドトールへ行きます。

お目当てはハニーカフェオレ

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下北沢のバブーシュカの、カモミールミルクもすごくほっとします。

はちみつ系の甘さのある、ミルク入り飲み物が私の癒しアイテムのひとつなのかも。。。

自分だけの「元気がでるモノ」を知っているって、それだけで安心感が違います^ ^

東京周辺は午前中に集中豪雨ありましたが、皆様雨にお気をつけて素敵な土曜の午後をお過ごしください。

posted by はやしすみこ at 12:12| 東京 ☔| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月15日

【アメリカの、大人の塗り絵の本】

アメリカ土産にいただきました。
大人向けの塗り絵の本。

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日本でも大人向けの塗り絵は多種多様な本が発売されていますよね。
細密な塗り絵が多いのは、日本人ならではの感覚なのかと思っていましたが、大人だからこその細かい手仕事の楽しみだったのか。。。と改めて思いました。

海外でも、塗り絵本はすごいバリエーションで発売されているのですね。今まで考えも及びませんでした。

塗り絵というひとつのジャンルとして見ると、色を着ける人の感性次第で、同じ下絵の線画が、結果として全く違うものに見えるのは、奥が深いです。

この本に収録された線画も非常に美しく、直接色を着けてしまうのはもったいない気がします。自分だけの楽しみにするのだから、線画をコピーして、違う色の組み合わせで何枚も塗ってみたりするのも面白いかな。
posted by はやしすみこ at 00:32| 東京 ☁| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月08日

【アキーラを使ってみます+油彩】

画材メーカー、クサカベさんの、アルキド樹脂絵の具「アキーラ」。
発売から10年だそうです。

実は、アキーラの18色セットを所有していたのですが、しばらく油彩だけで制作をしていたため、使うチャンスがありませんでした。

しかし最近、とある事情にてアキーラを使う機会が訪れまして、練習の意味も込めて自宅のアキーラの箱を開封しました。

油彩ばかり使っていると、アルキド樹脂絵の具の乾燥の早さ(正確には表面から乾燥して皮膜状態になり、早々に塗り重ねが可能になります)についていくのは難しく。。。

ひとまずは下塗りの画材として、いつものブラックジェッソにアキーラを重ねてみました。

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今回描こうと思っている絵の、明暗のアタリつけをする感じの下塗りにしました。ここから油彩を重ねていきます。

2種類の絵の具を使うなら、その利点を活かせるような使い方でないと意味がないので、私なりの使い方があるかどうか、少しずつ考えてみようと思います。

posted by はやしすみこ at 21:47| 東京 ☔| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月04日

【会田誠氏の”お弁当容器のアート”に出逢ってみて。。。】

現在、市ヶ谷のミヅマアートギャラリーで開催中の、会田誠氏の個展に伺いました。
それにしても長いタイトルなのです。

会田誠展「はかないことを夢もうではないか、そうして、事物のうつくしい愚かしさについて思いめぐらそうではないか。」

ことの発端は、Facebookで流れてきたレコメンドでした。
寺田倉庫の運営する日本の伝統画材のラボ、Pigment Tokyo(https://pigment.tokyo)にて7月に開催された、会田誠氏のセミナー開催のリンクが貼られていました。

現代美術家にとって画材とは何か、というテーマのセミナーで、2時間という気軽な長さだったこともあり、リンクを踏んで申し込みをし、行ってきたのですが、そのセミナーで個展が開催中だと知ったのでした。

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なんというか、現代美術というのは私にとって、まだ難解な部分があります。
難解というより、これは思考回路の問題だと思うので、そもそも私の思考回路自体が現代美術的ではないのだと思います。

しかし、セミナーを拝聴してにわかに興味が湧いてきました。

「絵の具をあんなに盛り上げて描く必要はないのではないか。見えるのは表面色だけなのだから、ボリュームと表面色は別々でいいのではないか。」という一節に、

えっ、と、言われて、みれば、そ、そうだよね。
しかも、それは「MOTTAINAI精神」。
これは、実際に見てみないことには始まらない気がする。

それで、今日やっとタイミングが合ったのでした。
ミヅマアートさんは、飯田橋と市ヶ谷のちょうど中間あたりにあります。お堀に沿ってひたすらどちらかの駅を目指せば迷子にはなりません。

わりととっつきにくい印象の扉ですが。。。
扉に小さな覗き窓があるので、安心して入れます。

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さて、お弁当のプラスチック容器を支持体に、発泡ウレタン(ボリューム)とターナーのアクリルガッシュ(表面色)で制作された作品は、「ランチボックス・ペインティング」シリーズという名前で、その発端は2001年の横浜トリエンナーレの時まで遡るとのこと。

展覧会場は、がらんとしたスペースに、キャプションもなく、ひたすら弁当箱作品が並んでいて、「本当にお弁当箱ばっかりだ」という感じです。

しかし、入り口から奥に向かって壁づたいに鑑賞するにつれ、ふっと沸いた疑問がありました。

「発泡ウレタンの形と色の組み合わせは、どうやって決めたのだろうか。」

激しいコントラストの配色のものもあれば、非常に優しい和風の配色もある。
お餅のようなボリュームもあれば、米粒のようなボリュームもある。
これらは、無秩序なのか、秩序があるのか。

それで、会場の床の真ん中に立って引きで眺めてみたのですが、そこで初めて気づいた(というか私がそう感じた)のは、それぞれが独立して、造形的な意図のある絵画だということでした。

お弁当の容器は、無地のものも柄つきのものも様々使ってあるのですが、それらは全て下地処理ずみのキャンバスに相当していて、発泡ウレタンのボリュームや形、アクリルガッシュの配色も、何となくそうなったのではなく、1枚ずつ丁寧に造形された絵画なのだと感じました。

空のお弁当容器を見て、そこに絵画との共通点を感じて作品が実現するなんて。
だから、「私の中の認識では」会田氏の根底にあるのはやはり絵画で、ざっくりと画家というタグ付けでいいのではないかな、と思いながら、ギャラリーを後にしたのでした。

ギャラリーの受付カウンターに、会田氏による今回の作品の説明が置かれているので、鑑賞された際はそれもぜひ一読していただくと良いと思います。

もっと私自身のアンテナを敏感にできないものかしら。
まだまだ分からないことも知らないこともたくさんあるのです。
posted by はやしすみこ at 23:44| 東京 ☀| 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月06日

【甘い完熟プチトマト♪】

今日はお教室でお世話になっているカフェにて、カフェオレでひと息。
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食器類が美しいのも楽しみのひとつです。

こちらのお店はブックカフェで、アート系の書籍や画集も多く、静かに読書を楽しめる場所です。

今日はお店で知り合ったマダムが先にいらしていてお席をご一緒したのですが、その時にプチトマトをたくさんいただきました^ ^

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これは何という品種なのか、果物みたいに甘くて、そのままおやつにもできそうです。

ひとまずはサラダかな、と思いつつ、冷蔵庫に赤タマネギが残っていたので、赤タマネギを薄くスライスしたのと、半切りにしたプチトマトを、ゆずぽんとかつおぶし、オリーブオイルに塩少々で和えてみました。簡単にご飯のおかずが一品^ ^

プチトマトまだどっさりあるので楽しみです。

posted by はやしすみこ at 21:32| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月04日

【来年も咲きますように。。。】

あっという間に今年も後半。
いよいよ真夏に向かいますね。

先日の個展で、お友達から紫陽花の鉢植えをいただきました。

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紫陽花は好きな花のひとつなので、自宅で楽しめると思い嬉しくなりました。

しかし心配事がひとつ。

自宅ベランダで植物を育てるのは2年ぶり。

我が家のベランダは狭いので、直射の西陽とエアコン室外機からの熱風で灼熱地獄になり、真夏に必ず植物が枯れていくという過酷な環境なのです。

それで、2年前に一度、植物を育てるのを諦めました。

せっかくの贈り物をまた枯らしてしまうのでは。

そこで今年は、100均で購入した小さなスノコと、サムホールサイズの木枠を強引に組み合わせて簡単な縁台のようなものを作ってみました。(台を作った時には、既に花は終わっておりました)

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工作系がめちゃくちゃ苦手なのでかなり強引な造りで、しかも既製品の継ぎ接ぎですが、この台、意外としっかり使えています。

先日、枯れた葉を剪定した付け根から、次々に新芽を発見。。。

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このまま、室外機からの熱風も床面からの熱気も避けながら、無事酷暑の季節を越せますようにと、祈るのみ。。。

来年の梅雨の季節に、再び咲きました!の報告ができるといいなと思います。
posted by はやしすみこ at 13:46| 東京 ☁| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月22日

【記念切手にキキララ♪】

最近、展覧会のお知らせやお礼状をお送りするために、郵便局の窓口で記念切手をあれこれ選ぶのが密かな楽しみです。

今日届いた、とある方からのおハガキに、ハート型のキキララ切手が。。。これは知りませんでした ( ´ ▽ ` )ノ

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私が子供の頃にもサンリオキャラクターは大人気で、中でもキキララが大好きでした。

展開的には、サンリオのプリンセスはキティちゃんかもしれませんが、キキララの星モチーフは、私のツボにぴったりだったんですよね。。。

改めて見ると、ずいぶんキャラクターデザインは変遷していたのですね。


posted by はやしすみこ at 20:35| 東京 ☁| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月08日

【玉川上水の面影はありやなしや】

初台駅前の商店街を横切るようにして緑道公園があるのですが、旧玉川上水水路跡なのだそう。

Zaroff訪問で初台に降り立つ度に気になっていたけれど、結局素通りして帰っていたのです。

ただ今日は久しぶりのZaroff訪問の後、何だか歩いてみたくなり幡ヶ谷駅までの間の緑道をお散歩しました。

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初台駅前のドトール横から
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こんな感じに続く遊歩道
寒天を使ったメニュー専門店のカフェ前を通りすがり。次回寒天チャレンジしようかな?
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不思議なオブジェもあったりして
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徐々に木立が増えてきて
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陽射しは強いなりに木漏れ日きらきらを楽しむうちにひと駅分トコトコ

実は玉川上水って大好きで、今日ふっと、全長歩いてみたいなとか考えてしまいました。

今一番のお気に入り玉川上水スポットは、小平市の武蔵野美大への通学ルートにもなっているあたり。一度遊歩道に入ってしまうと外側の道路に出る横道がしばらくないので、のんびりお散歩できます。

まず玉川上水の全貌を調べるところから始める?
posted by はやしすみこ at 00:40| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月18日

【展覧会のご紹介:銀瀧個展 in 有楽町交通会館】

今日は展覧会のご紹介を。

4/17(日)〜4/23(土)の会期で、有楽町の交通会館 ギャラリー玻瑠にて、銀瀧(ぎんたつ)氏の個展が開催されています。

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銀瀧氏は私にとって20年来の友人で、画家として尊敬している人物の一人です。

以前は油彩やテンペラで制作していましたが、ここしばらく、薔薇や女性、猫をメインのモチーフにガラスペンによるペン画を発表しています。ガラスペンで紡ぎ出される線は、繊細ながらもシンプルに、彼独自の写実性を追究していると思います。

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今回、銀瀧氏の師である中島裕子氏の作品も会場に展示されています。壁面いっぱいに展示された作品の数々、お楽しみください。
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2016年04月17日

【久しぶりのクラシック鑑賞】

今日はお知り合いの方のご紹介で、角聖子さんというピアニストのソロ演奏会を聴きに行ってきました。

CD「恋するうぐいす 角聖子愛奏曲集」発売記念の演奏会です。


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お昼前から大風大雨の悪天候でしたが、ホールは満員に。

角さんはドイツ留学後、ドイツとベルギーを中心に活動され、帰国後もご自身の音楽院を主宰され、精力的に演奏会や後進育成の活動をなさっています。CD「お父さんのためのピアノ・レッスン」では、日本レコード大賞の企画賞を受賞。

私も子供の頃は音楽教室に通ってピアノを習い、学生時代はずっと合唱部だったので、クラシックにはそれなりに馴染みがあります。クラシックは堅苦しい印象が強いと思いますが、同じ曲でも演奏者が変わると新しい命を吹き込まれたようになるのが面白いと思います。

角さんの演奏は、決して激しく情熱的というのではないですが、表現の幅が広くドラマチック。

生のピアノ演奏を拝聴するのは本当に久しぶりのことだったので、とてもリラックスした時間を過ごしてきました。

ところで、演奏会は虎ノ門のJTアートホールで、私が学生時代にアルバイトで通った霞ヶ関ビルのすぐ近く。

懐かしい!と思いながら虎ノ門に降り立ったのですが、

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??? 霞ヶ関ビルはどれ?

すっかり景観が変わっていて別天地のようで、時の流れを思い知りました(汗)。




posted by はやしすみこ at 22:10| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月15日

【永青文庫 春画展】

2013年から2014年にかけて大英博物館で開催された春画展を、日本でも開催したい。
春画というものの存在は決して一般的に知られていないものではないものの、春画そのものを扱った本格的な展覧会は、日本では初めての試み。

椿山荘のすぐ近くにある、細川家所有の文化財を保存・公開している博物館(現在は公益法人)、永青文庫。
今回の春画展をきっかけに知った場所なのですが。。。もう会期は終わっているのかと思っていたら、まだ間に合うようなので行ってきました。

椿山荘の横を通り過ぎ、目の前に現れる心臓破りの坂を上り。。。
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息切れしそうになりながら坂を上り切ると、入口。
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展示会場は平日にも関わらず身動きが難しいほどの人、人、人で、入口から既に呆然となり。。。

1時間ほどかけて、多分、大きな美術館ならテーマ2つ分くらいの広さかなというスペースに所狭しと展示された春画の洪水のなかを歩いてきました。

これまでにも、これは芸術か猥褻かで展覧会にクレームがついたり予定会期が短縮されたりという出来事はあちこちであったので、今回の春画展開催は関係者の皆様本当に細心の注意を払いながらの準備と開催だったと思います。(展覧会は18歳未満入場禁止です)

私自身、これほどまとまった数の春画を実際に目の当たりにしたのは初めての経験で、日本の春画は量も質も世界で群を抜いているとのこと、600ページにも及ぶ展覧会図録からも滲み出てくる何か壮絶なものは一体何なんだろうというのが正直なところです。

余談ですが600ページもあるとこんな厚みになります。
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呆然と会場を巡りながらふっと気づいたのですが、構図がすごいのです。
どう考えても人体としての骨格がわりと無視されている感じでも、形として説得されてしまう。全ては肝心な描写のためのデフォルメなのでしょうが、そのデフォルメの説得力を支えている重要なモチーフのひとつが着物なのではないかと。

布を長く使った着物はドレープが豊富に作れるし、構図によっては舞台装置のひとつのようにも見えてきて。。。日本の着物は柄の美しさを見逃すことはできませんが、どの絵もその柄ひとつひとつに手を抜いている形跡はないと感じました。

もしかして日本人って、平面構成に対する能力や美意識がとても高いのではないのかしら。

図録はとても重くて帰り道に難儀しましたが、行った甲斐はあったなあという思いでした。

芸術では実際に空腹を満たすことはできないのに、人間は歴史の中でおびただしい数の芸術作品を残してきました。創作行為というのは、どういうわけか止めることができないのでしょう。

おびただしい数の人間が何千年もの時間を繋ぎ続けた証として、美術館や博物館にはこれからも頑張っていただきたいなと心から思います。

posted by はやしすみこ at 23:57| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月12日

【左右の手をしっかり使う?】

現在、京橋のギャラリーオルテール「トンドの夢想家達 Vol.3」開催中です。

会期はあと3日間、来週の木金土 12/17〜19ですので、おついでがありましたら是非お立ち寄りください。

私も新作油彩画2点出品しております。

円形または楕円形が出品規定の、ユニークなグループ展です。

さて、昨日そのギャラリーオルテールにて在廊しておりました時に、今回の参加メンバーのお一人がいつも署名を達筆な鏡面文字(左右裏返しの文字)でなさることが話題になりました。

その方は両手とも鏡に映った関係のように同時に文字や絵を裏返しに描くことができるそうで、絵も左手(利き手ではない手)で描いてみると、描き慣れないため、なすがままの素直な描き味になるらしい、という方向にお話が流れていきました。

それで思い出したのが自分のこと。
最近私が油彩画の指導を受けている方から、君は絵が硬いから左手でいい加減に描いてみたらいいんじゃないの、と何度か言われたことがあるのです。

その時は、冗談だろうと思っていたのですが、あながち冗談でもなかったのかなと思い直し、今日から描き始めた百合の絵は下描きを左手でしてみました。

それで、いまここ。

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わりと描けるもののようなのですが、細部まで筆を思った通りに動かすのは困難で、既に左肩がぱんぱんになってしまいました。

左手描きしたからって別にそこに絵の意図があるわけではないので、そろそろ利き手に筆を持ち替えますが、左手で描くのもいつもと違う脳みそを使うみたいで面白いです。今後は時々、左手描きも交えて描いてみようかな。
posted by はやしすみこ at 20:18| 東京 ☁| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月23日

【点滅舞踏ソロ公演「トロル Trolls」- 今年も観に行けました】

11月21日、22日の2日間、点滅さんの舞踏ソロ公演「トロル」が阿佐ヶ谷ザムザにて開催されました。今年もソロ公演、観に行けました。

今回のプログラムで、点滅さんはムーミントロールの短編集に登場する「はい虫」のエピソードを紹介されていました。

名もなき小さな存在が、名前を与えられ、自我を知り、夢をもつ。
スナフキンが、とるに足りない存在のため名前をつけてもらえなかったと言う「はい虫」に「ティーティ=ウー」という名前をつけるのです。

名前のなかった「はい虫」の話は、点滅さんの好きなお話だそうです。

−−−−

点滅さんの舞台は、一番の魅力はもちろん身体表現というか、舞台の上ではいつも「人間の形をしているのに別の何か生命体」としか思えなくなるような存在感なのですが、衣装や照明などのビジュアル面の美しさも楽しみにしています。

今回の演目は、薄皮の蛹からゆっくりと羽化するようなイメージで、小さな生命体が静かにうごめく谷が出現して始まりました。

全体的には荘厳なムードに包まれながらも、ところどころユーモラスな動きが織り交ぜられて、観客はクスクスと笑いをこらえます。

ストーリーは、「花のトロル」「谷の景色」「名もなき小さな者」「歪み」「自我」「冬将軍」とつづきます。

冬のシーンでは、天井からおびただしい紙の雪が降ったのですが、偶然にも、一番雪が積もる場所に座ってしまったようで。。。

帰る前に全身の雪を念入りに払ったのですが、帰宅後も、マフラーを取るとはらり、上着を脱ぐとはらり、髪をほどくとはらり、と雪が舞い続け、いまだに自宅の床に雪が点々と落ちています。いっぱい小さい子連れて帰ってきちゃった(笑)。

そして「春に咲く」。
春の訪れとともに花開き、舞台は終わりますが、十字架の磔刑のようなシーンがあって印象的でした。

−−−−

今回の公演であらためて考えたのは、春というのは、やっと厳しい冬が去った喜びに浮かれるような季節ではなく、これから美しく花開くための厳粛な命の始まりの季節なんだなということでした。

しばしば、私たちは「生まれてきた意味」を問うと思います。

しかし、この舞台を観ていたら、本来、生まれてくること自体に意味なんてないのではないかと感じました。

命は、意思とは関係なく、ただ命ゆえに厳粛に始まるものであって、私たちはただ「始まった命をどう生きるか」を決める意思をもち、決断をして進み、そしていつしか、また意思とは関係なく、ただ命ゆえに厳粛にその終わりを迎えるのではないのだろうかと。

だとすると、命というのは何によって制御されているものなのかなあ。

私も年齢的には、おそらく人生折り返し地点あたりかと思います。
残りの人生を、徐々に衰えていく細胞を感じながら、どう生きていくのかしら。

その答えは私自身にしか探せないし、
私自身の命の終わりは、本当の意味で私自身が決めることはできない。

−−−−

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舞台、お疲れさまでした。
また次の公演に伺えることを楽しみにしています。
posted by はやしすみこ at 22:09| 東京 🌁| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月19日

【映画「FOUJITA」を観てきました】

11/14公開となった映画「FOUJITA」を観てきました。
上映期間中に行けたらいいなと思っていたのですが、送り送りにしているうちに期間が終わってしまうと思い。。。1日の用事を済ませてから、だいぶ疲れていたのですが、21:15〜の回に頑張って駆け込みました。

何やら公開前から、この映画は不評らしいという話を聞いていて、実際に観に行った知人達も異口同音に絶句状態だったので、一体どういう事なんだろうと思っていました。

映画自体は公開されたばかりなので、あまりネタバレするようなことは書けませんが、正直、2時間超えの鑑賞を終えた直後の感想は「モヤっとして受け止めきれない」でした。

ただ、これは本当のところどういう映画なのかしらと思い、鑑賞後に公式サイトを再チェック。

監督のインタビューを読み、制作意図を初めて認識して、ある意味、監督自身はやり切った感があるのかな?と感じました。

だとすると、多分多くの人がこの映画を観た後にモヤっとする筈だと思うのですが、案外、それが監督の狙いだったのかもしれません。

いやでもこのモヤっと感は。。。

ただ、映像の美しさの点では、終盤に「この辺りはちょっとやりすぎかな」と感じる箇所がいくつかあったものの、なかなかメリハリがあって良かったと思います。

この映画を観に行くのは、多分美術に興味があるとか、フジタが好きな人とかだと思うのですが、もしあまり人物像をご存じないのであれば、略譜程度はネットで調べて予備知識があったほうが混乱が少ないかもしれません。

最後に、映画と関係ないのですが、FOUJITAこと藤田嗣治氏は東京芸大の卒業生(1910年)です。最近、NHK出版の「藝大生の自画像〜四八〇〇点の卒業制作」という本を入手したのですが、その中のカラー図版にあった、藤田嗣治氏の卒業制作の自画像の写真を載せたいと思います。実は結構気に入っているのです。

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2015年06月26日

【東京ステーションギャラリー 鴨居玲 展、開催中7/20まで】

今年の春、赤い背景に描かれた道化師の印象的なポスターが目に飛び込んできました。
鴨居玲の没後30年の展覧会。

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実は学生の頃に美術史というものは退屈だと感じていたので、絵を描いている割には画家を知りません。「鴨居玲」という画家も、人間の内面に目を向けた暗く重厚な人物画を描いた人、という程度の知識で、殊更に作品を見たことはありませんでした。

しかし、地元駅の構内に貼られたポスターを初めて目にした時の衝撃ときたら。
この展覧会はどうしても行かなくてはと、ポスターの前を通りかかる度に考えていましたが、ようやく、タイミングが合って昨日行くことができました。

この展覧会は、もう一度行きたいと思いました。
芸術を突き詰めたわけでもない立場の人間が、この人の作品のここは素晴らしいとか、ここが秀逸だとか、呑気に賞賛している場合ではなく、ここからどれだけのことを学べるのだろうと思うと、全身が震えそうでした。

私の今の師匠は、よく「絵は執念で描け、怨念を込めろ」ということを言います。
一般的には、執念とか怨念とかいう単語は、ネガティブで嫌な印象を与えるものかもしれませんが、この教えは創作への純粋性を的確に示した素晴らしい言葉だと考えています。

執念も、怨念も、画家にとっては純粋な祈りの感情にもつながっていると信じています。
今の私には、まだまだ純粋な祈りが足りない。
どうしたらただひたすらに祈ることができるのでしょうか。

さて、今回の展覧会、自画像も老人老婆も道化も教会も。。。それぞれに素晴らしいのですが、この中から1枚だけ選べと言われたら私は「望郷を歌う(故高英洋に)」という絵を選びます。鴨居玲氏の作品の中では異色のもののようですが、少し離れた場所からこの絵に気づいて胸がドキリとして、こんなに美しい絵画を私は見たことがないと、何度も順路を戻っては繰り返し眺めました。

ただ、本当に残念なのは、展覧会の図録の印刷が。
色が全然違う。。。実物はあんなに美しいのになぜ。

これは石川県立美術館所蔵作品のようなので、また観たくなったら石川へ行けばいいんでしょうか。
その前に、東京展にもう一度だけ行けたら。。。会期はあと1ヶ月くらいあるし。7月20日までです。

東京での展覧会が終了したあとは、年内、北海道立函館美術館、石川県立美術館、伊丹市立美術館を巡回するそうです。
posted by はやしすみこ at 10:59| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月17日

【今日の展覧会めぐりから「透明な澱(おり)」】

今日は、個人で運営している絵画教室「アトリエうみねこ」のお仕事が終わると、大急ぎで知人の展覧会に伺いました。

そのひとつが渋谷のルデコ3Fで明日5/17(日)まで開催の「透明な澱(おり)」。

今回の展示は、赤ずきんやかぐや姫などのおとぎ話をモチーフに、絵、服飾、写真という異なるマテリアルの融合により、絵の中からこの世に出てきた女の子の心象風景を表現するという3人展です。
絵の担当は、ここ何年かゆるゆると交流させていただいている日本画/鉛筆画の永見由子さん。
可憐で儚げでありながら、どこか譲らない芯の強さが見える少女を描き続けていらして、私の好きな絵描きさんの一人です。

この展示は、お客様参加の撮影コーナーがあって、壁のスクリーンに大きく写された永見さんの絵を背景に、お客様がポートレートを撮影してもらえる、という趣向です。プリントしたものを持ち帰る場合は有料ですが、写メはご自由にどうぞとのこと。そのままの服装でも良いし、今回出品されているお洋服を試着して撮影もOK。私ももちろん、素敵なドレスを試着して撮影していただきました。

。。。とは言え、写真を撮られるということに慣れていないので、
すみません、思わずレンズを睨んでしまいました;;
素敵なお写真ができたので載せるのですが、私の怖い顔はとりあえず見なかったということでお願いします。

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このポートレート、特に白い衣装をまとったときにわかるのですが、美しい絵画の中にまるで身体が溶け込んでしまったかのようなお写真が完成するのです。
私も、胸のあたりにはちょうど糸巻きが投影されていて、いばら姫の世界に溶け込んでいました。

ひさしぶりに、こんなにゴージャスなレースに包まれて幸せな気分に。
ここのところ多忙に任せてあまりお洋服を選んでいる余裕がなかったので、改めて「どこか過剰なもの」に身を委ねることの快感を思い出しました。

「透明な澱」、もう明日で会期は終わってしまうのですが、実は展覧会そのものは完結していないそうで、また改めて続編があるかもしれないとのことです。楽しみにしていよう。

−−−−

「透明な澱」Webサイト
http://toumeinaori.com

−−−−

※ 本投稿に掲載の写真は永見由子さんの作品も使用されているため、無断転載や二次使用はご遠慮ください。
posted by はやしすみこ at 00:14| 東京 ☁| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月24日

【久しぶりの展覧会めぐり in 銀座】

昨日は、知人の展覧会期間が偶然にもたくさん重なったので、銀座まで出掛けてきました。
桜の頃は、春とはいえ肌寒い毎日が続いていましたが、もうここ何日かですっかり初夏の雰囲気になってきました。スギ花粉の季節もそろそろ終わりでしょうし、お散歩も気持ちのよい季節の到来ですね。

昨日伺った展覧会は4件。銀座から京橋に向かって道なりに歩いたのでした。

まずは、銀座幸伸ギャラリーの「アートの力」。
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2011年の東日本大震災の時にチャリティを行ったお仲間によるグループ展。
ドラードギャラリーでお知り合いになった渡邊智美さんが参加されていました。彼女の、水の存在感をほわりと感じるような作品を眺めていたら、ここ最近どうしようかなあと思案していた件のヒントをもらったような気がしました。
こういうのを虫の知らせと言えるのかもしれません。思い立って出かけていく先の展覧会で、何か「ふっ」と視界が開けるような出会いがあったりします。

次は、あづま通りのギャラリーあづま。
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Facebookで、今開催している展覧会がとても良かったという投稿を見かけ、知らない作家さんばかりでしたが寄ってみました。ちょうど、出品者の方が在廊されていたので、作品や作品が生まれた背景などについて色々とお話を伺うことができました。
この世には、光のない環境はありません。たとえ、暗闇だったとしても、そこが暗闇だと認識するのは、光の存在を知っているからだと思います。そして、絵画作品の中での光の扱い方は作家それぞれの個性があって面白い。光そのものが質量のある物質のようなイメージで描いている人、光そのものは描かないが光の存在感を十分に感じさせるイメージで描いている人。
今回は4名の作家によるグループ展でしたが、そういう光の扱い方がそれぞれ個性的で面白かったです。

次は、奥野ビル内ギャラリー銀座一丁目の、石井ルイさんの個展。
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ルイさんは、交流のある作家さんの中でも、私がひっそりと尊敬している作家さんの一人です。
幻想的なオリジナルのモチーフや人物をコラージュ風に配置しているのですが、コーヒーなどで着色をしていて色味がブラウン系に寄っており、華麗なのに深みのある作風です。今回の作品は、その色味がぐっと深くなり、モチーフの描き方もルイさん独特のデフォルメをしているのにリアル感が増していて、素敵な個展になっています。
オリジナルプリントのTシャツを買いました。今年の夏はルイTを着てどこにおでかけしようかな。
全然関係ないのですが、昨日は奥野ビルの前でドラマの撮影か何かをしていたみたいでした。いつ放映なのかしら。

最後に訪ねたのは、京橋のギャラリーOr.Terreの「二人の碧色」展。
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現代童画会でいつも仲良くしてくださっている岡田富士子さんと堀内信之介さんの二人展です。
モチーフは全然違う風景画なのに、それぞれの幻想的な世界観が不思議とマッチした心地よい展覧会になっていました。

展覧会って1日に何ヶ所も回るの大変ですよね。
特に知人の展覧会だと、それぞれのギャラリーでついついおしゃべりに夢中になって時間がどんどん過ぎてしまう。
今回は、いずれも銀座界隈での開催だったため、移動が楽で幸運でした。
たくさんの作品に元気をもらって、私もよりよい絵を描けるように頑張りたいと思います。
posted by はやしすみこ at 14:42| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月07日

【2015年最初の1週間の風景】

年が明けたと思ったら、あっという間に一週間。

年齢とともに時間の流れを速く感じるようになるというけれど、毎日必死に動き回っているうちに1月も終わってしまいそうな勢いを感じます。

元日、朝は穏やかなお天気。

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しかしお昼ごろには小雪がちらつき、凍えながら地元の神社に初詣に行ったのでした。

近所のお宅のお庭の梅の木。蕾も膨らみ始めて、今年の梅見はどうしようかなとぼんやり。

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そして後日、初めて散策した玉川上水。

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カルガモの群れが、泳ぐともなく流れにゆったりと流されているのを眺めました。

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私の仕事始め(お教室レッスン)は来週から始まるのですが、私の新年の日課は始まっています。

最近よく歩く、お茶の水界隈で一番好きな通り。

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どんなに慌ただしい毎日でも、ちょっとしたことでもいいから丁寧に過ごしていきたいです。

たった今過ぎ去った時刻は二度とやってこないのですもの。
posted by はやしすみこ at 17:36| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月02日

【2015年 本年もよろしくお願い致します】

明けましておめでとうございます。
2015年の元旦は小雪のちらつくお天気でとても寒かったです。

昨年は多くの方々にお世話になり、本当にありがとうございました。
個人的には良い出来事もつらい出来事も盛りだくさんで嵐のような1年でしたが、家族と周りの皆様に支えられてなんとか新年を迎えました。

年が改まると「今年はどうしようかな、どんな一年にしようかな」と毎年のように考えます。
日々、一体何が起こるかは自分にも予測できないので、完全に希望どおりとはいきませんが、心に思えば願いは叶うということを信じて、今年も進んでいきたいと思います。

重点目標だけは決めました。

(1)健康に留意する
(2)絵画教室「アトリエうみねこ」

(1)の健康に留意する、は、昨年1年間体調不良に悩まされたことの反省です。夏近くまでほとんど風邪をひきっぱなしで激しい咳のために連夜眠れず肋骨も折りましたし、風邪の影響もあったのか人生初の貧血状態に陥り2ヶ月ほどお医者様から鉄剤を処方していただきました。
おかげさまで、酷かった咳は知人が勧めてくれたユーカリのアロマオイルで劇的に改善し、鉄剤の甲斐あって貧血も回復しました。今年は十分に健康に留意して、久しぶりに、真面目に人間ドックに行くつもりです。

(2)絵画教室アトリエうみねこ。昨年は生徒さんが増え、カリキュラムを構築しながらのレッスン実施のため1年間右往左往でした。少しずつ、レッスンに必要なツボがおさえられてきたような手応えがあるので、今年はテキスト内容を本格的に整備していきたいと思います。
もちろん、決まったカリキュラムの中でも、生徒さんの個性や苦手な部分をそれぞれ理解した上でのレッスンを目指すことに変わりはありません。

この重点目標に向かって日々頑張りながら、今年は画材をきちんと使いこなせるよう勉強も続け、絵の制作のペースを少しアップして参加する展覧会も増やしたいです。できるだけ多くの方々に絵を見ていただけて、少しでも「いい絵だね」と思っていただけたら、ましてや絵をお迎えいただけたら、それが何よりの幸せです。

さて、こちらが今年の年賀状につかった鉛筆画です。

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2015年、皆様のご健康とご多幸をお祈り致します。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
posted by はやしすみこ at 12:29| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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