油画の講座2つ(それぞれ7日間ずつ)と、デッサンコンクールで計3講座です。
事前に読んだ講座内容の説明と、実際出席してみて、「思ってたのと少し違う^^;」という場面もありましたが、いずれの講座も得るものがあり、受講してよかったです。
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油画の講座(前期)は、事前に決められたテーマと趣旨が説明され、そのテーマに沿って個人制作とグループ制作の計画を立て、制作、発表をする、というものです。立体制作です。
実は当日まで「ドローイングの講座だろう」と思い込んでいて、立体は普段作らないし、微妙に衝撃を受けてからの制作開始となりました。
なんとか計画書もまとめ、新聞紙を丸めたり粘土をこねたりして、やっとのことで作ったのは安らかな棺。写真は作品の一部分。

作品のポイントとなるのは副葬品の数々。。。のはずでしたが、作っていく過程でコンセプトが少しずつブレてしまい、副葬品の選定に問題が出ました。
見た目は美しいけれど、課題作品としては失敗作になったなと思います。
コンセプトのブレ。。。自分の思考の不安定さというか、揺れ動くナマモノ感を再認識する機会になりました。
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油画の講座(後期)は、キャンバス下地を膠からすべて手作業で作ることから始まり、F20号のキャンバスに人物モデル+静物を油彩でデッサンする、というもの。
実際にモデルさんのポーズを見ながら油彩で描く。。。私にとってはちょっと苦手な課題でした。
そもそも油彩では短時間で描き上げる緊張感のペースをつかむのも苦手なのです。
それでも、短時間で描くからこそあからさまに出てきた「技術面の悪い癖」に悩みながらも、方針どおりに何とか描き上がったかな。。。と思います。写真は作品の一部分。

技術面の悪い癖については、いくつか具体的な指導をいただくことができて、収穫だったと思います。
「悪い癖」は、タッチとか混色などの諸々ですが、これにも言及すると長くなりそうなのでまたの機会にゆずります。
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さて、最後のデッサンコンクールは、受講者のほとんどが高校生くらい?で社会人はちらほら程度。
芸大油画の一次試験模試のようなもの、と捉えてよかったのかな。
1日目は5時間で木炭デッサンを仕上げ、2日目はずっと講評会でした。
課題は「手渡しモチーフ」で、一人ずつ同じモチーフが配布され、問題文に従って自由にデッサンするというもの。2日目の講評は、上位に入った作品について、得点が高かった理由などが時間をかけて解説され、参考になりました。
私のデッサンはかなり妙なものが描けてしまったので画像掲載は控えます。
美術系大学のデッサンの評価ってどういうところを見ているのだろう?というのは、ここしばらくの謎です。
なんというか、技術レベル云々よりも、具体的な自分の言葉で腑に落ちてこないので悶々とします。
ただ、単純な描写の巧拙というより、作品の狙い方に応じた描写の密度が問われているのかなと思います。
ここはまだ悶々としているので、万一関係者の方がこの投稿をお読みになっても、どうか何も言わず見守ってください。
また少しずつ、仕事などの実践の中で考えたいと思います。
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朝のラッシュにびくびくしながらも、暑い中、熱中症になりかけた日もあったのに通い続けられて良かったです。終わって正直ほっとしました。
この日々を通じて得たことが、これからの自分の制作や、お教室レッスンの中に生かされていくといいなと思います。