もう、11月。今年も現代童画展の季節がやってきました。
私が初めて一般応募で30号を出品してから15年。早いものです。
現代童画展は今年で41回目を迎えます。

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【第41回現代童画展】
会場:東京都美術館
期間:2015年11月8日(日)〜11月15日(日)
時間:9:30〜17:30(入館は15:00まで)
最終日 13:30まで入場 14:30閉場
※最終日は終了時間が早いので、ご注意ください。
入館料:有料の展示です。一般700円、学生以下よび障害者手帳をお持ちの方と付添者(2名) 無料
現代童画展の「ご招待」券またはチラシをご持参いただくことで、無料でのご鑑賞ができますので、ご招待券がお手元にあるかたは、ご鑑賞当日忘れずにご持参くださいね。
今回の展覧会では、現代童画会常任委員の「有賀忍」氏の特別展示《絵本「こんなこいるかな」展》も、同じ会場内の第13室で併催いたします。
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今日11/7は、会期前日の陳列作業にお当番で参加しました。
今年もいろいろな作品が集まりました。
私の出品作は、今年はサイズをF100号に戻しました。
第5室に飾られましたので、ぜひ探してください。
今回の作品の内容については、何人かの方から異口同音に指摘されたことがあり、率直に言うと内輪での評価は良くないのですが、今年は制作期間が短期決戦だったせいもあるのか描き始めから描き終わりまでの迷いがあまりなかったので、自分なりには集中して描けたのかなと思っています。
会期が始まって、あの会場で自分の絵と対面したら、またあれこれ反省するのかもしれませんが。
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毎年この時期になると、公募展の存在というものに色々と思いを馳せます。
出品すると入選/入賞という結果が出る、ということで、公募展をいわゆるコンクールのように考えている人は多いでしょうし、私も実際、初めはそういう心構えで出品していました。
美術団体は美術の分野での同人活動とも言えるはずで、同志として共に活動してくれそうな方向性の新しい作家を、広く作品を公募することで美術団体側が探すためのもの、というのが本来の公募展の大きな目的かと思います。
そして、会友推挙、会員推挙、と徐々に美術団体と深い関わりをもつようになるにつれ、その美術団体で自分がどのような役割や立場を期待されているのか、ということが常に付いて回ります。
現代童画会は「純粋な心で作品を創る」、ナイーブアートを理念として掲げています。
純粋な心のままに自由に描く・・・
初めて現代童画展に出品した当時、いろいろなコンテストに落選続きだった私の絵を「初出品初入選」という形で「それもアリですよ」と言ってくれたのが現代童画会でした。自由に、描きたいものを、描きたいように、描けばよい。その時は、自分が肯定されたような心持ちになったのを覚えています。
しかし、自由というものは却ってわかりづらく、自分を縛ってしまうこともあります。
15年もの年月を関わった現代童画会に対しては、強い愛着を感じています。たくさんの方々にお世話になり、励ましていただきました。同時に、自分にとってナイーブアートとは何なのだろうか、と考え込んで悩む時間も増えました。
今年も、色々複雑な想いを抱えつつ、展覧会が開催となります。
私の想いはともあれ、お越しくださるお客様には、展覧会を楽しんでいただければと思います。
上野公園は少しずつ紅葉が始まっています。気持ちの良い季節ですので、ぜひ東京都美術館までおでかけください。
posted by はやしすみこ at 20:16| 東京 🌁|
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現代童画会
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