2008年01月08日

【ブックレビュー】乙一で始まった新年

新年が明け、あっという間に七草も過ぎてしまいました。
今週から仕事始めの方も多いかと思います。
本年も、当ブログをよろしくお願いいたします。よい一年にしたいと思います。

今年の抱負のひとつとして、活字嫌いを少しでも改善すべく、本をたくさん読もうという項目を掲げてみました。というわけで、お正月はほとんど家の中で過ごし、愛犬のセーターを一着編み上げた他はほとんど読書に時間を費やしていました。
昨年末から、遅ればせながら、乙一氏の本を読み始めたのです。
既にお読みになった方もいらっしゃると思うのですが、自分が本を読んだ記録として、できるだけブックレビューといいますか感想を残していこうと思います。

本日は、初めて読んだ乙一氏の「GOTH」など。

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「GOTH」は乙一氏が23歳の頃に書いた作品だそうです。
猟奇殺人事件を主軸に、主人公である「僕」と「森野夜」という少女が事件の核心に迫り、巻き込まれていくストーリーを収録した短編集です。収録作品のうち「リストカット事件」では、ライトノベルとして発表されたはずなのに、本格ミステリ大賞を受賞したというある意味興味深い作品でもあります。
私が読んだのは文庫本で、上巻の「夜の章」と下巻の「僕の章」の2冊に分かれていました。

「同じ町の中にこんなにたくさんの異常者がいるなんて現実世界にはあり得ません」と、作者である乙ー氏はあとがきの中で書いていますが、・・・確かにそうです。
テレビで放送される、いわゆる2時間モノのミステリードラマは結構好きな私ですが、いつも思うのが「どうしてこんなに同じ人が立て続けに事件に遭遇してしまうのか?」という素朴かつミもフタもない突っ込みです。
言われてみれば、それと同様な突っ込みがこの作品にもあります。

それはそうとして・・・・

本のタイトル「GOTH」は、かなり感覚的に付けられていて、ゴス文化に根ざした作品をめざしたわけではないとのこと。私はタイトルに惹かれて読んだのですが、確かにタイトルからくる第一印象に囚われてしまうと、読んでいて何か違うという気にさせられてしまいそうな感もありました。
何も考えずに読み始めた方が面白いと思います。

読後に印象に残ったのは、「僕」と「森野夜」が非常に淡々と事件にかかわっていく姿です。猟奇殺人事件であるが故に、事件そのものも痛ましいのですが、むしろその痛ましさに淡々とかかわっていく人物の描き方が痛ましく感じました。
・・・痛いというよりは、むしろリアリティを感じたという方が近いでしょうか。
森野夜にも、思いがけない秘密が封印されています。

一番好きだと思ったのは「僕の章」のほうに収録されている「土」です。
読み終わってほのかにじんときました。

  
ラベル:乙一 goth
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