しかも、加速度的に。
私たちにとって、流れる時間とは時計の規則的な刻みで定義されていて、その単位あたりの長さは子供も大人も同じはずなのに、不思議なことです。
以前、単位あたりの時間の感じ方というのは、自分の人生の長さが基準になっているという説を聞いたことがあります。
生まれて1秒目の赤ちゃんには、その1秒が人生のすべての長さ。
1歳は365日のうちの1秒。
10歳は3650日のうちの1秒。
というように考えていくと、年齢とともに、1秒の長さは相対的に短くなっていくのだと。
わかるような、わからないような。
その、月日の流れの話を昨日、作家仲間としていて、ある人が、
子供は日々新しい体験だらけで、その感動で心が占められるために、時間が長く感じられるらしいよ、
と話し始めました。
わかりやすい例だと、初めての場所に行くときはとてもそこまでの道程が長く感じられるが、帰りとか、もう一度行くときには、それほど長く感じられなくなるのと同じ。
大人は、毎日がルーチンワークのような生活になりがちで、次に何が起きるか大体わかっているし、結果として、新しいことを知る感動の機会も減る傾向にある。
。。。つまり、新しいことを体験し続けたら、こんなに日々があっという間だわ〜、と、がっかりしなくて済むのでは、という結論になったわけです。
ただ、子供の頃は、自分から求めなくても日々が新しい。大人になると、経験が増える分、自分から殊更に求めないと日々は新しくならない。
私にとっての新しい感動の体験って何だろう。
大きなことでなくてもよくて、とにかく自分にとって新しいこと。
自己啓発だとか勉強だとか、それも大切なのだけど、そこまで大上段の構えではなく、とにかく自分にとって新しいこと。
体力の衰えを少しずつ感じるアラフィフ世代ゆえ、まだまだ時間はあるのだと自分を励ませる日々でありたい、と思うのでした。