2014年11月10日

【松下幸之助氏「道をひらく」 - 紙一重】

松下幸之助氏の随筆集「道をひらく」。
480万部超えのベストセラーだそうですね。

「人として大切なこと」とか「自己啓発」とかいう本は、著者から見下ろされている感じがしてしまいあまり好きではないのですが、この本だけは何だかいつまでも繰り返し読んでしまう。
それは、この本が純粋に松下氏自身の生きる上での決心と、一緒に幸せになりたい人々への問いかけでできていて、教えてやろう、導いてやろう、という一方通行な感じではないからかな、と最近では考えています。

朝、本の適当なページを1ヶ所だけ開く。
そこに見開き完結で記されているテーマについて、静かに考えてみる。
その日の運勢をカードで占ってみるような感覚ですが、時々ではありながらそういう読み方をしています。

今朝は「紙一重」でした。
ほんの僅かの違いから大きな隔たりが生まれてくることがある。
たとえば天才と狂人、人間の賢さと愚かさ、成功と失敗など。
ものの見方を少し変えるだけで、同じことが全く違うことに見えたり、発展したりする。
そのために大切なのが、素直でいる、ということ。というような内容です。

多分、この「素直な心を持つ」ということが一番難しいのだと思います。
ただ無邪気な心とか、純粋な心とか、感受性とか、そういうことではなく、物事の真ん中を、先ずニュートラルに捉えられるというか、いわゆる「中庸」の心のことだと思うのです。

「中庸の心」というのは、感情の浮き沈みの激しさやちょっとした被害妄想を起こし易い私にとって、到達したい境地でもあります。事が起きて右往左往するというのは、振り回される周囲もたまったものではありませんが、実は本人が一番つらいものです。

何年も前に心療内科のカウンセリングを受け、身にふりかかる事象をいかに落ち着いて客観視するかという部分を訓練していただいたことがあり、だいぶ改善はしたのですが、それでも「ほんの一瞬」心の立て直し方を間違えてしまうことは、今でもまだあります。

私にとっての紙一重は、その「ほんの一瞬」をどれだけ素早くつかまえて、自分を沈静化させることができるか、ということでもあるのかもしれません。

中庸の境地はその先で待っていてくれる気がします。

いい加減、大人として「いい歳」になりました。
今年は絵画教室の生徒さんも一気に増え、自分に関わってくださる方々への責任も色々と増えました。
まだまだ成長の途中、人生80年ならばようやく中間地点くらいの私です。
posted by はやしすみこ at 09:00| 東京 ☀| Comment(0) | もの想い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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