場所は、渋谷のセルリアンタワーにあるJZ Brat。

たまおちゃん。
いまでこそ「たまおちゃん」呼ばわりしているけれど、彼女は昔、私にボーカルのレッスンをしてくれた先生です。ボーカルのレッスンをやめてかなりの年月が過ぎてからまたご縁がつながり、その後は季節の挨拶のやりとりをしたり、何度か彼女のライブにお邪魔しています。
今回はライブ当日がTAMAOさんの誕生日ということもあって、ジャズの他にもTAMAOさん率いるゴスペルユニットとの共演や、バースデーケーキ入場などもあり、とても華やかなライブになりました。
演奏中は写真撮影ご遠慮下さいだったので、残念ながら演奏中のお写真はなく・・・
しかし本当に素晴らしいライブでした。
演奏はやっぱりナマがいいよね!くらいでは言い尽くせないくらい。
会場いっぱいに満たされた音の波の中で、ゆったりといつまでも揺られているような心地。人間は、もしかしたら酸素でなく音を呼吸するだけでも生きられるのかもしれない、と錯覚を起こす。彼女の声は、温かくて深くて、ありとあらゆるものを受け入れてくれるようなスケール感があります。
--------
たまおちゃんのライブではいつも、私がまだ歌っていたころのことを思い出す。
本当にただ若かった頃。身体は成長したけれど心は幼いままで、歌うことと、恋をすることと、自分にふりかかる不幸を誰かや何かのせいにすることでいっぱいいっぱいだった。
人間は死ぬ直前に、生前に経験した出来事の光景が鮮やかに脳裏を駆け抜けるというけれど、だとしたら私はたまおちゃんのライブに行くたびに死んでるのかもしれないです。
冗談はともかく。
またいつか、TAMAOさんのライブに行こうと思います。
その日まで、また「絵を描く私」で毎日を頑張ります。