本日で、7年間の営業を終え閉店となります。
私は年明け1/4に一度お邪魔して、「閉店までにあと1回来れるといいのですが」などとすみれのお二人にお話したにもかかわらず、結局行くことができないまま今日を迎えてしまいました。ごめんなさい。あの日、お店を出る時に「ありがとうございました〜」ってカウンターの向こうから大きく手を振ってくださったのすごく嬉しかったです。
きっと今夜はすみれの天窓の常連様やスタッフの皆様、やっぱり一度は行っておきたかったという皆様でお店がごった返すことでしょう。演奏タイムもたくさんあったりして楽しい夜になると思います。
すみれの天窓、黒色すみれのゆかさんさちさん、今までお疲れさまでした、そしてありがとうございました。
初めてすみれの天窓を訪れたのは、私がいいトシになってロリータデビューし、初めて参加したお茶会メンバーとの、2回目のお茶会でした。
ブログを見返してみたらありました。6年前だ、懐かしい。
【ロリィタのお友達と天窓Day】
http://sumico.seesaa.net/article/40982547.html
黒色すみれの喫茶店『すみれの天窓』
http://www.kokusyokusumire.net/tenmado/
ロリータブランドのお洋服を着始めてはみたものの、この世界のことがよくわからず気持ちが右往左往していたころ。初めてYouTubeの動画で見かけた黒色すみれのお二人の世界観に釘付けになったのでした。
とはいえ、お店が新宿ゴールデン街にあるとは何と濃い。
というのが「すみれの天窓」の第一印象でした。
実は私、学生時代に時々ゴールデン街の横の小道を通り過ぎていたのですが、その時には飲屋街というのは自分に無縁の場所だと思っていたのです。
私、お酒ほとんど飲まないし。夜に外出しているとなんだか落ち着かないし。
こういう場所でこそ様々なジャンルのアーティストが集って楽しくお酒を飲んで交流を深め、作品を発信しているなんて、知らなかった。
そういうわけで、ロリータお茶会の会場として天窓を希望したのは私だったのですが、結局その後天窓を頻繁に訪れるようになったかというとそうではなく、なんとなくモジモジ感が解消されないまま年月が過ぎてしまいました。
それでもここ2年くらいは、自分なりに回数を増やして行っていたと思っています。
そのおかげで、すみれの天窓で様々な出会いがありました。
その出会いから、たくさんの素晴らしいアート作品へと出会いが広がり、丁寧に創作に取り組むということについて、考えを深めるきっかけにもなりました。
私は決してコミュニケーションが上手ではないし、だから相席になった方々とも何をどうお話しして良いものかわからずに、ぶりっこな感じで黙っていることも多かったです。
それでも、ここだけ別世界のようなすみれの天窓の空間は、私にとって得難いものだったし、回数は少なかったけれどその空間に行けることができて良かったなと思っています。
黒色すみれのお二人は、これからますます音楽活動の幅を広げて活躍していくことと思います。
昨年末のFNS歌謡祭に出演して由紀さおりさんのバックでアコーディオンとヴァイオリンを演奏していたお二人は本当に素敵でした。
きっとこれからも私ったら黒色すみれのライブとか行ってもモジモジ挙動不審なままなんだろうな。それでもいいや。
始まりがあれば終わりがある。
人間にも誕生と死があるように。
それでも、すみれの天窓の閉店は、死とはちがう。
これからも黒色すみれのお二人のご活躍をお祈りしています。
そしてすみれの天窓に集ったすべての皆様のご多幸もお祈りしています。