世界、はあっさり色を失くす。
世界、には絶対的な色などない。
色彩、とは知覚により定義される極めて主観的な波動。
世界、ほど曖昧なものはない。
世界、はあっさり言葉を失くす。
世界、には絶対的な言葉など無い。
言語、とは情動により発生する極めて主観的な音声。
そして、自己は最も曖昧かつ主観的である。
この世界に曖昧でないものなどあるのかなあ…
世界を包含する宇宙でさえ、
その果ては知れないのに。
かくして芸術家は勤しむ。
曖昧の曖昧たる所以を探り曖昧を曖昧かつ主観的に空間へ定着させるのです
いずれ経年の果てに朽ち果てる物質というものに
あてのない溜息を含ませながら
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