2009年09月10日

【巡り逢わせという甘美】

もしも、この瞬間が少女の頃であったなら。

わたくしはただ熱病のごとく
耽ることをためらわなかったかもしれない。

想いは様々に巡るけれど
何人たりとも
己が歴史に刻まれる大宇宙の法則に
抗う事かなわず。

わたくしは
わたくしに定められたままに
歴史の中に刻まれるのみ。

巡り逢わせとは
常に制御不能なもの。
不能なゆえに甘美なもの。

もはや成熟を止められぬ果実の如く
わたくしの時刻は刻まれ、
わたくしは既に
熱病に耽ることを許されぬ。

それでも

そこはかとない憧憬を
わたくしは遠くに眺めたつもりでいて、
奥で燻るなにものかを
覆い隠すためのびろうどを探しあぐねる。

もしも、この瞬間が少女の頃であったなら。

巡り逢わせとは
常に制御不能なもの。
不能なゆえに甘美なもの。

不能なゆえに残酷なもの。
posted by はやしすみこ at 23:28| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ココロノウワゴト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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