2017年09月29日

【作家の意識と周囲の評価】

昨日は、六本木のアカデミーヒルズで開催されたイベントに参加していました。
画家の池田学氏×ミヅマアートギャラリーの三潴末雄氏の対談形式で、3年の月日を費やして完成した3m×4mの大作「誕生」を、隅から隅まで制作秘話を紹介してくださるという内容でした。

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何メートル級の大作だと、近くで見ても遠くで見ても、その本当のディテールにまでは観客は迫れません(少し前に国立新美術館で開催されたミュシャ展もそうでした)。なので、あちこちに散りばめられた池田氏のこだわりやアイデアや3年間の年月のゆらぎなどをこと細かに拝見できたのは非常に面白かったです。

大作すぎて、プロジェクタに映し出された作品が拡大されたりフォーカスがあちこち飛んだりするのについていくのはとても大変でしたが、手元のスマートフォンで当日限定の特別画像も提供されていましたので、なんとか頑張れました。

池田氏のお話の中で、一瞬あれ?と思ったのは、「自分は細密画だとよく言われるのだが、じつは全然細密ではない」という一節。

こんなに大きなサイズのパネルにこれだけの要素を詰め込んでおきながら細密画でないとは、これいかに。。。

作家自身がどういうスタンスで描いているかというのと、周囲が作品を見て何を感じどう評価するかというのは、必ずしも一致しません。
わりと、作家の思いとは全然違うところにツボを感じたり。。。

池田氏にとって、作品を創るときには、きっと細密に描こうという意識ではないんですね。
小さく膨大な数のモチーフと線の重なり合いから何かが紡ぎ出されてきた、もしかしてそれが池田氏にとって全てなのかもしれないなと。

昨日のイベントのおまけとして、10/9まで東京の日本橋高島屋で開催中の「池田学展」の招待券をいただけました。「誕生」を東京で拝見できる数少ないチャンスになりそうなので、週末に行ってこようと思います。
posted by はやしすみこ at 19:11| 東京 ☀| Comment(0) | 日々の徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする