昨年の秋から6ヶ月間通っていた石膏デッサン。
毎回授業の後に、どの生徒さんもその日の進捗を携帯のカメラで撮影して帰っていました。
せっかくなので、今更ですが、描き始め〜最終授業の画像をFlashでつなげて遊んでみました。
今回の石膏デッサンは、石膏像のサイズをできるだけ正確に写し取るために、サイトサイズという方法を用いて描きました。
モチーフとなる石膏像は、生徒全員で共有するのでなく、各自1体ずつ確保します。
石膏像と画用紙(木炭紙大)は学校オリジナルの垂直なイーゼルにクリップで貼付けるように止め、紙の中心がちょうど自分の視線と重なる高さにセットします。
石膏像も、これまた学校オリジナルの台の上に、紙の高さに合わせて、紙の真横に設置します。
つまり、サイトサイズというのは、見たままの実寸大に描くというわけです。
形をできるだけ正確に取るために、測り棒も併用して測りながらの描写ですが、基本は石膏像のサイズと紙に写し取ったサイズは同じに見えるようにするため、紙も垂直にセットし、石膏像も真横に設置する訳です。
一度設置した石膏像は、位置も向きも変更されることがないように、台の上にマスキングテープで設置位置を記録しておきます。
・・・さて、そんなこんなで全10枚の写真をつなげてみました。画材は鉛筆です。
動画のデータが少し重いでしょうか?
最初のうちは、石膏像の輪郭の特徴的な部分をひろって線で結んでいき、軽く輪郭の当たりをつけるところから。
輪郭の当たりがついたら、ざっくりと明暗を描き込みますが、もっとも単純な白黒の2階調になるように、明暗の境界を決め、だんだんと階調を増やして影を面として描きます。
影が大体出来てきたら、次は光を描きます。最も明るい部分はどこかを決め、練り消しで光の部分を面として作っていきます。
徐々に、立体感を意識して、エッジの強調なども描き入れていきます。
さて、背景も忘れずに、背景部分をできるだけきれいに塗りつぶしていきます。背景は奥行きを出すために適宜ガーゼでこするなどして、鉛筆の粉を沈めていきます。
だいぶ立体感が出てきたところで、写実とは何か、というお題が出ました。
石膏像はギリシャ神話の神がモデルだったりしてそもそものキャラクターは決まっているはずなのですが、自分がこの石膏像の何を描きたいのかを考えてみよう、ということで、各自石膏像のモデルが誰かということから離れて、自由にキャラクター設定を行うように、ということになりました。
キャラクター設定を各自行った後、そのキャラクターを表現するために、石膏像の描写をどうしたらいいか考えながら描き進めることになりました。
全体のムードはどうするのか、陰影のコントラストはどのくらいか、どこを強調するとそのキャラクターが表現できるのか・・・といった感じ。
このあたりから、どうも各自制作がノリノリになってきたみたいです。
・・・とはいえ、描きながら、次第に「本当にこれでいいのか?」と思い始めた私。
石膏像を描いていたのだけど、どんどん妄想をつぎ込んでいくうちに、なんか生々しくなってきたような気がするんだけどー。ええ、確かになまめかしい青年に仕上げたいんですけど。
最後の授業で講師による講評会があったのですが、私の石膏デッサンは「良い失敗作」と言われました。
「良い」部分は、キャラクター設定からそれを描写に落とし込むことにだいぶ成功しているという点。
「失敗作」部分は、キャラクター設定の落とし込みが楽しすぎて暴走し、最終的に石膏デッサンでなくなってしまった点。
・・・だそうです。どうも「○○さん暴走し始めたな〜」と思いながら、どこまで暴走するのか好きに描かせてみようと思っていらしたようです。というか早めに制止してください(汗)
何はともあれ、私の人生初の石膏デッサンはこんな感じに落着しました。
高校時代に1体だけ描いたことがあるのですが、それはどうにもこうにも仕上がらず、訳が分からなくなって諦めてしまったので、それなりに形になったという点では2体目のこの子が人生初と言っていいと思います。
また石膏デッサンはやってみたいです。
何年も練習を重ねたら、高校時代に「お前には絶対無理」といわれたアポロンの石膏像とか描けるようになるのかな。それはきっと私次第ですね。
posted by はやしすみこ at 10:28| 東京

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